重量わずか500グラム、最大で25分の飛行が可能な新型ドローン「Bebop 2」フォトレビュー
Parrotが飛行時間が最大で25分に伸びた新型ドローン「Bebop Drone 2」を2016年3月24日に発売しました。従来のモデルから大幅に軽量化されて本体重量500グラムを実現し、コンパクトさや安定性、頑丈さを備えたというドローンを借りることができたので、まずはフォトレビューしてみることにしました。
Parrot Bebop 2. 超軽量・コンパクトかつ耐久性を重視したデザインの「空飛ぶオトモ」。
http://www.parrot.com/jp/products/bebop2/
箱のデザインはこんな感じ。今回は、オプションのラジコン型コントローラー「Skycontroller Black Edition」(以下、スカイコントローラー)がセットになった製品を借りることができたので、パッケージも大きなものになっています。
箱の中には、Bebop 2とスカイコントローラー、スカイコントローラーと兼用のバッテリーパック2個や充電器、交換用のプロペラなどが入っているようです。
ということでさっそくBebop 2とスカイコントローラーを取り出してみました。両方ともブラック基調のカラーリングになっていますが、Bebop 2のボディカラーはホワイトの部分がレッドになった別色もラインナップしています。
Bebop 2と付属品を並べてみました。本体の他には、プラグ部分を交換できる充電器と充電用ケーブル、USBケーブル、プロペラ取り外し用のツールとスペアのプロペラが4枚・1組セットになっています。
Bebop 2はホワイトのボディラインとプロペラがデザインのアクセントになっています。本体サイズは幅382×長さ328×高さ89mmとコンパクト。
機首部分についているカバーを外すと……
カメラのレンズが出てきました。このカメラは、1400万画素のセンサーを搭載した画角180度という魚眼レンズになっており、機体前方を全て撮影することが可能。そして、このカメラで捉えたフライト映像はスマートフォンやタブレットにライブストリーミング配信され、実際の映像を見ながらのフライトが可能になっています。また、魚眼レンズで捉えた映像はデジタル処理され、画面上ではひずみのない、自然で安定したフルHD映像を見ることができるようになっているとのこと。もちろん、静止画の撮影も可能。
サイドビューはごくシンプルなデザイン。機体中央に、重量物であるバッテリーが搭載されています。
斜め後ろから見るとこんな感じ。
ボディ後端には、初代機より大きくなって操作しやすそうな白い電源ボタンとMicro-USB端子が配置されています。その上にある四角い窓のようなものは、バッテリーを取り外す時に操作する固定レバー。なお、強力なLEDで電源スイッチは機体の位置を知らせるリアライトを兼ねています。
底面を見ると中央部分には、地面の画像を約60コマ/秒・16ミリ秒ごとに撮影し、直前の画像と比較することで機体の速度を測定する垂直安定化カメラや、圧力センサーと連動してフライト高度を測定するための超音波センサー、冷却用の小型ファンなどが見えます。ここでは見えていませんが、Bebop 2には3軸ジャイロスコープ、3軸加速度計、3軸磁力計、人工衛星で自機の位置を測位するGNSSチップセットなどが内蔵されているとのこと。
少し見にくいですが、先代と同様に機体主要部は白いラバーを介してプロペラにつながるフレームに載る構造になっており、振動をシャットアウトするようになっています。
接地する脚は頑丈そうな見た目
プロペラは3本のネジを使って固定。とはいえ、ネジを締める必要はなく、上からプロペラをかぶせ、付属の専用のツールでネジを持って「くいっ」とプロペラを回して装着できるようになっています。
機体の重量をはかってみると、仕様よりも1グラム軽い499グラムになっていることがわかりました。ちなみに、バッテリー単体の重量は195グラム、機体本体の重量は304グラムです。
そしてコレがスカイコントローラーと関連する付属品。首からぶら下げるストラップとバッテリー、7インチタブレット用のドックアダプター、日光を遮るサンシェードカバー(大/小)がセットになっています。
スカイコントローラーは、2本のスティックや各種ボタンを装備したデバイスで、物理的な操作が可能になるコントローラー。スマートフォンなどの画面だけではすこし操作が心もとないものですが、指先のフィードバックを感じながら操作できる物理コントローラーの威力はやはり絶大。
左側のスティックは、初期設定では機体の上昇/下降と左右の回転(ヨーイング)を操作。人さし指が当たる部分とスティックの下にあるボタンは、FVPゴーグルを装着した際に使うボタン類。その下にある赤丸のついたボタンは動画撮影を行うボタンです。
左のアーム部分には、録画状態を示すインジケーターと、機体との通信に使うWi-Fiの電波強度を4段階で示すインジケーターがあります。
右側のスティックは、機体の前後左右の傾きをコントロールして、前進/後退と左右への移動を操作します。人さし指の位置にあるスイッチは写真撮影およびカメラアングルの操作用。スティックの下にあるスイッチは、離陸/着陸ボタンと、ワンプッシュで出発地点へと戻るためのボタンです。
右アーム部分には、スカイコントローラーとBebop 2のバッテリー残量を示すインジケーターが配置されています。
裏面はこんな感じ。てっぺんの部分にはBebop 2とWi-Fi接続するための大きなアンテナが搭載されており、最大で2km離れた場所から操縦することが可能。
バッテリーはこのようにして接続。Bebop 2と同じタイプなので、コントローラーとBebop 2で別々にスペアを用意する必要がないのが便利。
アンテナはスマートフォン/タブレットを固定するマウントと一体化しており、このようにネジを緩めることで高さの調節が可能。
iPad Airの大きさまでのタブレットを、このように装着することが可能です。タブレットはもちろん、スマートフォンにも対応しています。
なお、タブレットを装着したスカイコントローラーは重量が2kgを超えるので、手で持ったまま操作し続けるのは過酷。そのため、メーカーでは付属のストラップを使うことを推奨しています。
タブレット使用時に装着可能な「折りたたみシェード」を装着するとこんな感じ。本体に取り付ける土台部分(下部用)と、延長部分(上部用)に分かれており、状況に応じて使い分けることが可能です。手前にある黒いプレートのようなものは、7インチサイズのタブレットを装着するための補助マウントです。
こんな感じで、周囲のまぶしさをシャットアウトできるようになっているので、太陽の出ている日中の視認性が確保できるようになっています。
ひとまず今回は本体の写真を中心にレビューしてみました。実際に飛ばしてみた様子の記事を後日掲載する予定なのでお楽しみに。
なおParrot Bebop 2は、Bebop 2の本体だけの場合は6万7500円(税抜)、Bebop 2とスカイコントローラーのセットは10万2500円(税抜)で販売中。記事作成時点ではオフィシャルネットショップでの取扱いは始まっていないようでしたが、ビックカメラ.comが同じ価格で販売を開始していました。
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