レビュー

LEDライト搭載で暗闇でも走行・飛行できるParrotのミニドローン「Jumping」と「Airborne」の実機11機種を発売直前レビュー


パイロット目線で操縦できるドローン「Bebop Drone」や、ドローンの草分け的存在ともいえる「AR Drone 2」などの機種を数多く発表してきたParrotから、高出力LEDライトとカメラを備えて暗闇でも操縦できたりする「Jumping」シリーズと、同じくLEDライトで暗所でもフライトが可能な「Airborne」シリーズ、そして水空両用のハイブリット型ロボット「Hydrofoil」シリーズが2015年9月18日に登場します。今回は「Jumping」シリーズと「Airborne」シリーズの発売前の実機を借りることができたので、自宅の中でも楽しむことができるというミニドローンを実際に走らせたり飛ばしてみることにしました。

Minidrones
http://www.parrot.com/jp/products/minidrones/

Parrotの「MiniDrones」シリーズは、文字どおり片手で持てるぐらいの小型ドローンをラインナップしています。今回の新製品は従来のJumping SumoRolling Spiderを改良して新たな性能を追加したモデルとなっています。

◆JumpingとAirborneを操縦してみた
なにはともあれ、実際にJumpingとAirborneをスマートフォンで操縦してみました。Jumpingをぐりぐり走らせてみたりジャンプしたり、Airborneを部屋の中で簡単に飛ばしたりする様子は以下のムービーで見てみることができます。今回は部屋の中で飛ばしてみましたが、拍子抜けするほど簡単に飛ばせたことに少しビックリ。

Parrotのミニドローン「Jumping」シリーズと「Airborne」シリーズを走らせまくり&飛ばしまくり - YouTube


JumpingのLEDライトを点灯させてみたらこんな感じ。暗闇の中で走らせるには十分な明るさを備えています。


ムービーカメラで撮影すると暗く写ってしまいますが、実際の明るさはこのぐらいのイメージです。


AirborneのLEDライトも同じぐらい明るく点灯します。最高速度がJumpingよりも高いため、なれるまでは暗闇で飛ばすのは意外と難しく感じるかも。


◆「Jumping」シリーズ
車体よりも大きなタイヤを左右に持ち、回転や突進、ジグザグ走行や90度のターンをこなし、さらには高さ80cmの高さを乗り越え、80cmの距離を跳び越える地上走行型ロボットが「Jumping」。Jumpingはさらに「Jumping Night」と「Jumping Race」の2タイプがあり、それぞれ暗所対応型、最高速型に分かれています。車体の操縦は、スマートフォン・タブレット用のアプリ「FreeFlight 3」を使用します。

・「Jumping Night」
「Jumping Night」は明るさ調整式の高出力LEDを前面に2個搭載した暗視対応ロボット。左から「Diesel」、「Buzz」、「Marshall」の3カラーがラインナップされています。価格は2万5800円(税抜)となっています。


ブルー基調の「Diesel」


白ベースにリベットのようなデザインが施された「Buzz」


そして赤ベースに黄色のアクセントが強そうな「Marshall」。


前面の中心には前方を撮影するカメラ、その左右にはLEDパイロットランプがあり、さらに外側に1対のLEDライトを装備。カメラの上下には、スピーカーとマイクがセットされており、一般的なロボットのように「警告音」「沈黙」「不満」という気分を音で表現するようになっています。また、スマートフォンのイヤホンマイクから話しかけることで、スピーカーから音声を再生して離れた場所と会話できるようになっているのも面白そうなポイント。


車体後部はこんな感じ。左右を巨大なタイヤで挟まれているため、Jumpingはどこから落ちても必ずタイヤから着地してショックを吸収するようにできています。


車体の後部には、グッと車体を沈み込ませた反動でジャンプするためのバーを装備。バネの力で80cmの高さと距離をジャンプすることが可能です。


パッケージにはデコレーション用のステッカーが同梱されているので、自分好みの車体に仕上げることが可能。今回の車体も全てステッカーを貼り付けてあります。


巨大さが目立つタイヤですが、さらに幅を変えることができるのもポイント。左のタイヤを広げたモードは安定性重視、右のコンパクトモードは小回りと狭いところにまで入っていける機動性の高さを重視したモードになっています。


それぞれ本体内には4GBのフラッシュメモリを内蔵しており、カメラが捉えた画像や映像を保存できるようになっています。最大速度は時速7kmとなっています。

・「Jumping Race」
そしてもう1種類のJumpingが、太いタイヤを装備してハイパワーな走りを楽しめる「Race」です。その名が示すように、最高速度が大幅に引きあげられています。価格は税抜2万6800円。


炎を描いたフレアパターンを持つ「Jett」


深紅のボディに盾の紋章、そしてカーナンバー「1」を施した「Max」は、まるでF1マシンのようなデザイン。


そして黄色と黒のチェック柄をもつ「Tuk-Tuk」の3種類のデザインがラインナップされています。


なにより目立つのは、Nightのおよそ2倍の幅を持つ極太のタイヤ。しかも表面のトレッドパターン(模様)が刻まれないスリックタイヤ仕様となっているので、レーシーな雰囲気がぷんぷんと漂ってきます。


タイヤの幅は同様に2種類に設定することが可能。しかしせっかくの極太タイヤなので、目いっぱいタイヤの幅も広げてコーナリングを楽しみたいところです。


Raceの最高速度は、時速13kmとNightのおよそ2倍にスープアップ。タイヤが大きくなったためか、ジャンプ性能は最大75cmと少しだけ減少しています。

◆「Airborne」シリーズ
Airborneシリーズは、最小重量わずか54グラムという超軽量タイプのクアッドコプター型フライングロボット。光度調節機能がついたLEDライトを持つ「Airborne Night」と、パイロットのフィギュアやブロック玩具など、いろいろな物を乗せて運ぶことのできる輸送型ドローンの「Airborne Cargo」の2種類がラインナップされており、Jumpingと同じくアプリ「FreeFlight 3」を使ってコントロールが可能です。

・「Airborne Night」
Airborne Nightは3種類のカラーが用意されています。4つあるローターには、写真のようにハル(保護ガード)を取り付けることができます。価格は税抜1万7800円。


赤い機体に鋭い目つきが印象的な「Blaze」


黒塗りの機体に抜き文字で「S.W.A.T.」書かれた、その名も「SWAT」。


緑色に光る眼の下に、2つのLEDライトを装備。


そしてブルーの機体に「POLICE」と書かれた「Maclane」の3デザインがラインナップされています。


Airborne Nightは高出力の白色LEDを搭載することで、暗闇の中でもフライトすることが可能。ヘッドライトの明るさを調整することも可能です。 最高速度は時速18km、1回の充電で飛行可能な時間は、ハル非装着時で9分となっています。なお、バッテリーは別売りの急速充電器を使えば25分でチャージを完了することが可能。

・「Airborne Cargo」
そしてこちらがルーフ部分に荷物を搭載することができる「Airborne Cargo」です。基本的な設計はNightと同じですが、貨物搭載用の台が据え付けられています。価格は税抜1万3800円です。


白とグレーのボディを持つ「MARS」


そして、黄色いボディにチェック柄を持つ「Travis」。Cargoにはこのようなフィギュアがセットされており……


ルーフにある凸凹でレゴブロックのようにフィギュアを搭載できるようになっています。なお、フィギュアはアプリを使っても動かすことができないので特に役には立ちませんが、あまり深く考えてはいけません。


機体を手に乗せるとこのぐらいの大きさ。あまりにも軽いので、最初に持ったときには思わず「えっ」と言ってしまうレベル。


機体の底部には地上高を測定するためのセンサーと、地面撮影用のカメラが内蔵されています。


そして、今回はレビューに間に合わなかったのですが、水空両用のハイブリット型ロボット「Parrot Hydrofoil」も登場しています。


◆アプリ「FreeFlight 3」
JumpingとAirborneの機体は、アプリ「FreeFlight 3」を使って操縦するようになっています。Jumpingを操作する画面はこんな感じで、左側の白丸を上下することで前進・後進を行い、端末を左右に傾けることでハンドルを切るようになっています。真ん中にはLEDライトのスイッチと明るさ調整用のスライド、そして右側にある十字は、90度ターンと180度ターンを行うためのレバーです。


そしてAirborneのコントロール画面はこんな感じ。左右に親指を置いてコントロールするためのボタンがあり、左側では機体の上昇/下降と右旋回/左旋回を操作、そして右側で機体の前進/後進と、左右方向への水平移動を行うことが可能。さらに、画面中央をダブルタップすることで、機体をその場で前後左右にぐるんと一回転させるアクション「フリップ」をワンタッチで行えるようになっています。


ParrotのMiniDronesシリーズに新たに追加された「Jumping」と「Airborne」、そして「Hydrofoil」シリーズは、AppleストアやAmazon、ヨドバシカメラやビックカメラなどの家電量販店、京商オンラインショップで9月18日(金)に発売です。

Amazon.co.jp | パロット ミニ ドローン ジャンピング ナイト 広角カメラ&マイクスピーカー付 2輪型ロボット ディーゼル (ネイビー) 【日本正規品】 | ホビー 通販


Amazon.co.jp | パロット ミニ ドローン エアボーン ナイト クワッドコプター マクレーン (ネイビー) 【日本正規品】 | ホビー 通販


Amazon.co.jp | パロット ミニ ドローン ハイドロフォイル 水空両用ロボット ニューZ (ホワイト) 【日本正規品】 | ホビー 通販

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
パイロット目線で操縦できるParrotの新型ドローン「Bebop Drone」を体験してみました - GIGAZINE

誰でも簡単にHDムービーが空撮できてiPhone/iPadがコントローラーになる「AR Drone 2」で太陽の塔を撮影してみた - GIGAZINE

手乗りドローン「Rolling Spider」を発売前に飛ばしまくってみましたレビュー - GIGAZINE

スマホでカメラの映像を見ながら操縦できるミニドローン「Jumping Sumo」を発売前に触りまくってみました - GIGAZINE

アクションカメラのGoProがオリジナルドローンの製造を計画中 - GIGAZINE

飛行規制の策定が予想されるドローンははたして市民権を得られるのか? - GIGAZINE

in レビュー,   ハードウェア,   動画, Posted by darkhorse_log

You can read the machine translated English article here.