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ドローンがアマゾンの奥地で外界と接触したことがない部族の激写に成功


ブラジルとペルーの国境付近のアマゾンで、いまだ外部と接触したことがない部族の姿が、ドローンから空撮されました。ドローンの進化によって、地球上の知られざる世界の姿が簡単かつ精細に撮影できるようになっています。

Amazon tribe which has never had contact with the outside world seen for the first time in amazing drone footage | London Evening Standard
https://www.standard.co.uk/news/world/amazon-tribe-which-has-never-had-contact-with-the-outside-world-seen-for-the-first-time-in-amazing-a3918266.html

ブラジルの政府機関「国立インディオ基金」が公開した、未確認の部族は以下のムービーで確認できます。

Drone captures 1st images of isolated Amazon tribe - YouTube


ドローンからの空撮映像に、槍のようなものを持った人が歩く姿が映し出されています。


画面中央には、茂みのすき間から複数人の姿を確認できます。


さらに画面右には、この部族の住みかとみられる構造物も映っています。


ドローンはカメラアングルを変えることで、歩く人を追跡することにも成功しています。なおAP通信によると、今回のドローン空撮映像では16人の先住民族が確認されたとのこと。


今回、ドローンを使って部族を撮影したのは先住民族を研究するFunaiとブラジルの政府関係者。ブラジル・Amazonas州南西部にある先住民族が暮らすVale do Javari地域の部族で、同じ地域には11の孤立した部族が確認されているそうです。ブラジル当局は数年来、この部族を研究してきましたが、カメラ映像で撮影に成功したのはこれが初めてだとのこと。

これまでに確認できていた、部族の武器。


「maloca」と呼ばれる部族の家。


Vale do Javariではカヌーも発見されています。


外界との接触がなく孤立した部族はブラジルだけでもすでに107種類登録されているとのこと。ただし、部族と接触すれば伝染病などによって全滅する危険性があるため、安易な接触は許されません。Funaiのブルーノ・ペレイラ氏は、「このような映像には世論を動かす力があり、政府はこれらのグループを保護する重要性を政策に反映することができます。孤立した地域社会の生活様式を知れば知るほど、より多くの人々を保護することができるのです」と述べています。

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in 動画, Posted by darkhorse_log

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