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大爆発の瞬間をスーパースローカメラで収めたムービーが公開中


爆薬を爆発させると、瞬時にあたり一面は吹き飛びますが、どんな感じで周囲に被害を及ぼしているのかわからないもの。そこで、スーパースローカメラで撮影したさまざまな映像をYouTubeに投稿しているThe Slow Mo Guysが、実際に粉塵(ふんじん)爆発などを起こした瞬間をカメラに収め、そのムービーを公開しています。

Massive Explosive Chain Reaction at 200,000fps - The Slow Mo Guys - YouTube


「みなさん、こんにちはギャブです」と語る左側の男性がThe Slow Mo Guysのギャビン・フリーさん。そして「ダニエルです」と語る右側の男性が同じくThe Slow Mo Guysのダニエル・グルーチーさんです。すると、ダニエルさんが「今日は爆薬を使ってトイレやマネキンなど、いろんなものを吹っ飛ばします」と物騒な発言。このムービーでは、さまざまな大爆発を実際に起こして、スーパースローモーションカメラでその様子を撮影するようです。


最初に爆発させるのはトイレ。ダニエルさんによると、「このトイレは大爆発するような仕掛けをしています」とのこと。基本的な仕組みとしては便器中央にある5ポンド(約2.3kg)のダイナマイトに点火して爆発させるものですが、威力を高めるために後ろのタンクにガソリンがたくさん入れられています。


実験を行う前にギャブさんが、撮影機材の説明をしてくれています。今回の実験は爆発の威力がすさまじく、無防備な状態で高性能スローモーションカメラを置いておくと壊れてしまう可能性があるので、爆発に耐えられる建物を準備しています。この白い建物内には2台のカメラが設置されていて、1台は2万8500fps、もう1台は21万fpsで撮影可能となっています。


さらに、斜面の上下にある黄色いボックスにHD解像度で1万2000fpsで撮影可能なカメラを設置して、別角度からも爆発の様子を撮影できるようにしているとのことです。


早速トイレを爆破。爆発すると一瞬で真っ白な煙で覆われてしまいました。


スローモーションカメラで見ると、便器からオレンジの光が発生し……


一瞬でトイレがオレンジの光に包み込まれます。


その後、光は白いガソリンの煙や黒煙に飲み込まれてしまいました。


ギャブさんたちは爆破後にトイレのあった場所に行きましたが、白い砂のようなものしか確認することができませんでした。爆発の威力が相当なものだったことが、この状況からもわかります。


次の実験は、爆発の力を使って金庫の扉に穴をあけるというもの。ダニエルさんは穴をあける金庫を事前に準備済み。しかし、「格安の中古品」とのことで、耐火用のコンクリートがほとんど剥がれ落ちているなど、実験前からすでにボロボロです。


ダニエルさんが用意した金庫の扉に穴をあける兵器は鉄製のカップ。この中には銅製のコーンが収められており、黒いカップに仕込まれた火薬に火を付けて発射する仕組みとなっています。


早速、実験開始。穴があいたことをわかりやすくするために、扉の先に洗剤の入ったプラスチック製の容器を配置。容器に穴があいたかどうかで、扉に穴があいたかを判断できるようにしています。しかし、爆発は一瞬で終わり、金庫の扉を貫通した銅製のコーンはプラスチック容器にも穴をあけていました。


スローで見てみると、火薬に火がついた直後、オレンジ色の閃光が金庫の扉を貫通し、プラスチック容器に直撃。ダニエルさんによると「この火球の速度は流れ星と同じくらい」とのこと。実際の映像では火球の存在すら確認できませんでしたが、21万fpsのスローモーションカメラでは鮮明に映し出されていることに驚きです。


「次は粉塵爆発をお見せします」と語るダニエルさんは、こまかいチリに火を引火させることで起きる粉塵爆発の威力を左にあるマネキンで試すそうです。


粉塵爆発を起こすためのチリは導火線の燃えかすを使用します。まず、ダニエルさんはマネキンの足元に爆薬をセットし、爆薬に点火するまでに多くの燃えかすを作るため、マネキンを導火線でぐるぐる巻きにしています。


ここで、なぜかダニエルさんは先ほど金庫の扉を貫通させる実験で使用した、鉄製のカップを用意しました。


どうやら、ダニエルさんは右側のマネキンを粉塵爆発させたあとに、「左側のマネキンも鉄製のカップで貫いてみたい」と考えているようでした。


実験開始。一瞬で2つのマネキンがオレンジの光に包まれたと思ったら、次の瞬間には左側のマネキンは上半身を失い、右側のマネキンは白い残骸だけが残っていました。


スローモーションカメラで見ると、右側のマネキンに巻き付けられた導火線を火花が駆け巡り、全身を駆け巡った後……


足元の爆薬に引火。その後、足元から順番に炎がマネキンを包んでいきます。


そして、鉄製のカップに続く導火線に引火し、もう一体のマネキンを火球が突き抜けていきました。


右側のマネキンが爆発する様子をさらにスローにして見てみると、導火線を逆走するように爆発しているのがわかります。


次は「秘密兵器を用意した」と語るダニエルさんは、雪崩を起こせるほどの威力がある爆薬を用意。赤いテープが巻かれた太い起爆用の雷管の先端にはアンホ爆薬を目いっぱい詰め込んだドラム缶が接続されていて、ドラム缶の後ろ側にはダイナマイトも追加で仕掛けられています。これらを爆発させることで、近くに置いたマネキンがどんな姿になるのかを見てみます。


実際に爆破させてみます。すると、爆発は一瞬で収まりますが煙の量が多く、何が起きたのかわかりません。


視界が晴れてから、爆発前後の様子を見比べてみると、爆破前に存在していた2体のマネキンとカメラを設置していた黄色いボックスがなくなっていました。


黄色いボックスは少し離れたところに吹き飛ばされており、真っ黒になっていました。すごい衝撃だったことがこの光景からわかります。


被害はこれだけでなく、2台のカメラを設置していた白い建物も影響を受けており、この中にあったカメラも爆破の衝撃で倒れていました。


実際に爆発の瞬間を収めたものが以下の画像です。雷管に火がつくと……


ものすごい光がマネキンと爆薬を包みこみます。


そして、大爆発。


上から見ると、爆発の瞬間には衝撃波が発生。ギャブさんは「今までに衝撃波として定義されたものでは一番鮮明かもしれない」と語っています。画像では少しわかりにくいですが、ムービーではかなり鮮明に衝撃波が映っていました。


この直後にキノコ雲が上がっており、爆発の威力の大きさを物語っています。ここまでの威力であれば、近くにあった撮影用ボックスまで吹き飛ばされてしまうのは当然かもしれません。


最後の実験が終わった後、ダニエルさんは「いやーいい掃除ができたね」と撮影終了後の片付けの手間が減ったと語って、動画を締めくくっていました。

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in 動画, Posted by darkhorse_log

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