夜の海で手作りのLED搭載サーフボードを使って波乗りすることに情熱をかける親子
夜の海は静かで神秘的ですが、サーフボードから落ちたサーファーがボードで頭を打ってしまったとしても、誰にも気づかれない危険性があります。夜の海でも安全にサーフィンできるように、ということで手作りのサーフボードにLEDライトを搭載し「光るサーフボード」を作ってしまった親子が存在します。親子2世代にわたって受け継がれるサーフィンへの情熱がムービーで公開中です。
Surfing the Night, Lighting Up the Waves - YouTube
夜の海で行うサーフィンは、非常に静かで、孤独なもの。
人が考えるもののうち、最も自由でスピリチュアルなことが夜のサーフィンだと、サーファーのショーン・ジョンソンさんは語ります。
ショーンさんが行うサーフィンが特別なのは、サーフボードにLEDライトが埋め込まれているという点。カラフルで鮮やかな光が波間をぬうように動きます。
以下の画像の男性が、ショーンさん。アメリカ・カリフォルニア州のマリブで、サーファー&サーフィンのコーチとして活動しています。
ショーンさんがサーフィンを始めたのは父親のロイ・ジョンソンさんに海へ誘われたのがきっかけ。当初のショーンさんはサーフィンではなくボディボードを行っていたそうです。
その後、父親のサーフボードにのせてもらったショーンさんは「これがやりたい!」と確信し、父親にそう告げました。2人が砂浜に戻ると、ゴミ入れの中にサーフボードが捨てられていたとのこと。「ゴミ箱にサーフボードが捨てられてる」と発言したショーンさんに対し、ロイさんは「いや違う、これはお前の新しいサーフボードだよ」と告げました。
捨てられていたボードを持ち帰り……
ロイさんはボード表面を覆うグラスファイバーを全て剥がし、工具を使って全体の形を整えました。
2人の家の庭には半分に折れたサーフボードが並んでいます。
「私はもうサーフィンをしないけれど、サーフボードを作っていると、サーフィンをしているような気分になるんです」とロイさん。
ロイさんはサーフボード作りを全て手作業で行います。
「父がどれほどボードを愛し、心を込めているかを知っているから、私はサーフィンを楽しめるのです」とショーンさんは語ります。
ロイさんが作ったボードで波に乗るショーンさん。
ロサンゼルスでサーフィンをしている人は多くいます。
その中でもロイさんのサーボードが特別なのは、LEDライトを搭載しているという点。
満月の夜に2人はサーフィンにでかけ……
ショーンさんは波乗りに。
波打ち際からその様子を見守るロイさん。
サーフボードの光はコントローラーから操作可能。
夜の海は静かでミステリアス。その中でサーフィンを行うという経験は特別なものです。しかし、暗闇の中ではサーフボードから落ちてボードで頭を打ち気絶したとしても、離れた場所からはわかりません。そのまま誰にも見つからずにいることが最も恐ろしい、とショーンさんは語ります。
しかしLEDライトで光サーフボードであればサーファーの状態が遠くからでも確認でき、安全なわけです。
青や……
黄色など、鮮やかに光るサーフボード。
道路からもサーファーの位置が確認できるはず。
ショーンさんは周囲の人を光るサーフボードで驚かせるのを楽しんでいる様子で、夜にサーフィンをしている時は「宇宙船に乗って空を飛んでいるエイリアンのような気分」と語っていました。
ロイさんはサーフィンをしませんが、自分の作ったサーフボードにショーンさんが乗っている様子を見て楽しみます。「サーフボードが私とショーンをつなげています。彼がサーフィンをしているのを見るのは、とても楽しいんです」「彼が水の上でボードを滑らせているのを見ると、とても誇らしい気持ちになります」とロイさんは語りました。
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