メモ

EUの改正著作権指令案に対する投票は反対多数で否決

by Arnaud Jaegers

著作権フィルタリングリンク税などを含んだEUの新しい著作権指令案についての投票が欧州委員会で実施され、反対多数で否決されました。

Great success: Your protests have worked! The European Parliament has sent the copyright law back to the drawing board. All MEPs will get to vote on #uploadfilters and the #linktax September 10-13. Now let's keep up the pressure to make sure we #SaveYourInternet! pic.twitter.com/VwqAgH0Xs5

— Julia Reda (@Senficon)


Article 13: EU lawmakers vote on controversial copyright law
https://www.cnbc.com/2018/07/05/article-13-eu-lawmakers-vote-on-controversial-copyright-law.html

EU sends controversial internet copyright reforms back to the drawing board - The Verge
https://www.theverge.com/2018/7/5/17535874/eu-copyright-law-article-11-13-rejected-first-vote

The EU's dodgy Article 13 copyright directive has been rejected | WIRED UK
http://www.wired.co.uk/article/article-13-eu-copyright-directive-memes

提案されていた新たな著作権指令案には、YouTubeのようにユーザーからのコンテンツ投稿が可能なウェブサービスに対して、著作権データベースに照らし合わせて著作物のフィルタリングを課したり、リンクを貼るだけで著作権料がかかる税金が導入されたりという仕組みが含まれていました。

ウェブサービスにコンテンツの著作権フィルタリングを課すEUの提案に「インターネットを破壊する」と電子フロンティア財団が反対 - GIGAZINE


ハイパーリンクを貼るだけで著作権料がかかる通称「リンク税」がEUで導入されようとしている - GIGAZINE


このため、電子フロンティア財団が反対を表明していたほか、Webの生みの親であるティム・バーナーズ=リー氏らによる「将来のインターネットに対する『差し迫った脅威』である」と警告する公開書簡が公表されたり、Wikipedia共同設立者のジミー・ウェールズ氏から「災難だ」と非難されたりしていて、イタリア語版のWikipediaは抗議の閉鎖を行いました。

イタリア語版WikipediaがEUの改正著作権指令に抗議して閉鎖 - GIGAZINE


すでに法務委員会は通過していて、欧州委員会の投票で通れば正式に成立する見込みでしたが、投票は反対318、賛成278、棄権31という結果になりました。案はいったん差し戻されて見直しが行われ、9月10日に2回目の投票が行われることになります。

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in メモ, Posted by logc_nt

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