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ビットコイン採掘で整備された過剰なインフラにかかる新たな産業革命の期待

by Brent De Ranter

Bitcoin(ビットコイン)をはじめとする仮想通貨のマイニングには膨大な計算能力が必要なので、投資ではなくマイニングで稼ごうと考えると、数万台のマシンを用意して組織的にマイニングを行わなければなりません。アイスランドでは採掘ブームによって過剰なまでのコンピューターインフラ整備が進んだため、なにか別のことに使えるのではないかと期待が寄せられているそうです。

Extreme Bitcoin Mining Aids an Unexpected Revolution in Iceland - Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/articles/2018-07-03/extreme-bitcoin-mining-aids-an-unexpected-revolution-in-iceland


アイスランドは低コストで電力を得られることからマイニングマシンの設置先として有力で、最盛期の電力消費量はアイスランド全国民の家庭用電力消費量を上回るほどの数字を記録しました。

しかし、エネルギー企業・HSオルカのJohann Snorri Sigurbergsson氏は、マイニング熱が過ぎ去っていて、もう戻ってこないであろうことを念頭に、この計算能力を他に生かせないか頭を捻っているそうです。アイスランドの産業というと「漁業」「観光」「アルミ精錬」ですが、ここに巨大データセンターを生かした何かを追加したいという考えです。

by Rose Breen

レイキャビクに本社を置くITインフラ企業・AdvaniaでCCOを務めるGísli KR氏によれば、Advaniaはすでにスタンフォード大学やヒューレット・パッカードとともに、仮想の心臓が実験的療法に対してどのような反応をするのかのシミュレーションに取り組み始めているとのこと。

知能機械アイスランド研究所(Icelandic Institute for Intelligence Machines)のクリスティン・トリッソン所長は、現在はまだ計算能力よりもデータ量を要求してくる人工知能が、これから50年のうちにより高い計算能力を求めるようになるので「ビットコインマイナーたちが使用してきたデータセンターが、進行中の産業革命の中心になる」と述べています。

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in メモ, Posted by logc_nt

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