スマホでAR体験できる「ARCore」がバージョン1.2に進化、ARシェアや垂直面検出が可能に
Googleが開発するモバイル端末向けのARコンテンツプラットフォーム「ARCore」のアップデートが、開発者向けイベントGoogle I/Oで発表されました。 アップデートされた「ARCore 1.2」では「垂直面」を検出したり、ARコンテンツを他人とシェアしたりできるようになっています。
Experience augmented reality together with new updates to ARCore
https://www.blog.google/products/google-vr/experience-augmented-reality-together-new-updates-arcore/
ARCoreでどんなアプリが実現するのかは、以下の記事を見ればよくわかります。
Googleが普通のスマホでAR体験できる「ARCore」を発表、Appleの「ARKit」との覇権争いスタート - GIGAZINE
Googleによると、すでにARCore対応のアプリがGoogle Play Storeでリリースされているとのこと。部屋の中を歩き回って撮影することで、リフォーム計画を作成できる「magicplan」
神経系統の複雑さを3Dで実感できる「ヒューマン・アナトミー・アトラス2018エディション」
あのジェンガをAR空間で楽しめる「Jenga AR」など、新たな3D体験が可能なアプリが続々とリリースされています。
ARCore1.2では以下の3つのアップデートが行われています。
◆AR体験のシェア機能
スマートフォンなどのモバイル端末の利点は、シェア機能によって他人と体験を共有できることにあります。ARCoreでもシェア機能が追加され、ARコンテンツをシェアできるようになりました。お絵描きアプリ「Just a Line」で「三目並べ」を行うデモが公開されています。
ARCoreのシェア機能は、Android端末間はもちろん、iOS端末との間でも利用可能です。
◆垂直面検出機能
ARCoreはこれまで水平面のみ検出可能でした。ARCore 1.2では新たに「垂直面」を検出する機能が追加されました。これによってAR体験の精度がどれだけ高まるのかは、以下のデモムービーをみればわかります。
ARCore: Augmented Images - YouTube
◆Sceneform SDK
ARCore1.2では「Sceneform」と呼ばれるSDKが提供され、開発者は3D開発スタック全体を処理することなく簡単にAR体験をレビュー可能になります。Sceneform SDKには多くの3D用UIウィジェットが含まれているので、一からUIを開発する必要もなくなり迅速なARコンテンツ開発が可能になります。
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