Facebookのエンジニアが女性をストーカーするために権限を乱用したという疑惑が浮上

by Thought Catalog

ユーザーの個人情報がデータ分析企業ケンブリッジ・アナリティカに流出した一件で揺れるFacebookに、「Facebookに勤めるセキュリティエンジニアが女性をストーカーするために個人情報を不正に利用したのではないか？」という疑惑が浮上しています。

Facebook Is Investigating a Claim That an Employee Used His Position to Stalk Women - Motherboard
https://motherboard.vice.com/en_us/article/kzxdny/facebook-investigating-employee-stalking-women-online

疑惑の発端となったのは、防犯データ分析企業Spyglass Securityの創設者であるJackie Stokes氏がTwitterでつぶやいた、「私はFacebookに所属するセキュリティエンジニアが自身のアクセス権限を利用して、オンラインで女性をストーカーすることに使ったのではないかと気づいてしまいました。証拠になりそうな出会い系アプリTinderのログを持っていますが、私はどうしたらいいのでしょう？」という発言です。問題となったStokes氏のつぶやきが以下のもの。

続いてStokes氏が投稿したTinderのやり取りと思われる画像には、「私はプロのストーカーなんだ」という会話相手の投稿が写っています。Stokes氏によれば、Tinderのやり取りやLinkedInの内容から会話相手がFacebookに勤めていることが判明しているそうですが、個人名を挙げるつもりはないとして相手の名前を公表していません。

Facebookの広報はMotherboardの問い合わせに対し、電子メールで「個々の人事問題についてコメントすることはできませんが、私たちは状況の把握と調査に努めています」と回答しました。Stokes氏は今回の疑惑について、Facebookのセキュリティ部門責任者であるAlex Stamos氏に報告したとのこと。

従業員が付与された権限を乱用する可能性について、Facebookの広報は「従業員がユーザーデータにアクセスすることについて、Facebookは厳格な技術的コントロールとポリシーを運用しています。仕事上必要な場合のみ、バグの報告やアカウントからサポートへの問い合わせ、法的要求に対するデータ提供を行うことが可能です」と述べており、またゼロ・トレランス方式を採用していることから不適切な行動は厳しく処罰されることを述べています。