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ビル・ゲイツ氏がトランプ大統領の科学アドバイザーの座を断る、「私の時間のいい使い道ではない」


ビル・ゲイツ氏がトランプ大統領とホワイトハウスで2018年3月に会談したことが、STATのインタビューで明らかになりました。その中でゲイツ氏はトランプ大統領の科学アドバイザーになるかどうかを尋ねられ、断ったとのことです。

Bill Gates says he got Trump fired up about a universal flu vaccine
https://www.statnews.com/2018/04/30/bill-gates-vaccine-trump-meeting/

Bill Gates told Trump that being his science adviser is ‘not a good use of my time’ - The Verge
https://www.theverge.com/2018/4/30/17303086/bill-gates-trump-white-house-science-advisor

トランプ大統領が就任してからこれまでで、二人は2度の会談を行ってきましたが、3度目の会談では「普遍的なインフルエンザのワクチンについて、これまでで最長の議論を交わした」とのこと。ゲイツ氏が「大統領ご自身がアメリカの革新と関わっていくべきです。普遍的なインフルエンザのワクチンの活動をスタートさせ、活性化させていきたいと思いませんか?」という言葉を投げかけると、トランプ大統領は大きな興味を見せたといいます。トランプ政権下では医師でありベンチャーキャピタリストのスコット・ゴットリーブ氏がFDA長官に任命されていますが、トランプ大統領はその場でゴットリーブ氏に電話して「普遍的なインフルエンザワクチン開発」について尋ねたとのこと。ゴットリーブ氏は、普遍的なインフルエンザワクチンの開発が進行中であるのは知っているものの、専門家ではないために調査が必要であると答えたそうです。

by iT@c

オバマ大統領のもとでは物理学者のジョン・ホルドレン教授が科学アドバイザーに就任していましたが、トランプ大統領は科学アドバイザーとして誰も指名していません。科学コミュニティーはこのことに対して懸念を抱いており、その1人であるゲイツ氏も「あなたは科学アドバイザーをつけるべきだ」とトランプ大統領に対して語ったそうです。するとトランプ大統領は「あなたはなれないのか?」と返したとのこと。この問いかけに対してゲイツ氏は断ったそうで、当時の会話を思い出して、科学アドバイザーになることは「私の時間のいい使い道ではない」とゲイツ氏は語っています。会話自体はフレンドリーな流れで行われたものであり、ジョークだとも考えられますが、「私は大統領が真剣なのかどうかは、確かめていないのでわからない」とゲイツ氏は述べています。

by Gage Skidmore

ゲイツ氏は科学者ではありませんが、ビル&メリンダ・ゲイツ財団温暖化に対する取り組み次世代コンドームの開発などに関わっています。アメリカ合衆国科学技術政策局(OSTP)には2018年5月現在、複数の要職が空位のままとなっており、実質上は31歳のマイケル・クラッツィオス氏がOSTPのトップですが、クラッツィオス氏は政治科学の学位を持っているものの科学の専門家とは言いがたい人物とされています。また、エネルギー長官には、シェールガスの採掘やエネルギー関連産業が盛んなテキサス州の知事であったリック・ペリー氏が任命されており、温暖化に懐疑的な人物が据えられています。

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