骨まで黒い神秘的なニワトリ「アヤム・セマニ」の飼育家に迫ったムービーが公開中
インドネシアには肉や骨まで黒い「アヤム・セマニ」という神秘的な鶏が存在します。アヤム・セマニの魅力について、その飼育家が熱く語るムービーがYouTubeで公開中です。
This Chicken is Entirely Black, From Beak to Bone - YouTube
アヤム・セマニは羽やとさかだけでなく、骨や肉まで、体のほぼ100%が黒いという鶏。
足の色まで黒です。
自身も黒いシャツに身を包んだ男性が、アヤム・セマニの飼育家であるWira Kusumaさん。
Kusumaさんが暮らすのはインドネシアの西ジャワ州。田園地帯が続くのどかな場所です。
緑に包まれた住宅地の中に……
アヤム・セマニがいました。
「初めてアヤム・セマニを見たときは非常に驚き、すぐに『どうやったら手に入れられるのだろう』と興味を持ちました」とKusumaさんは語ります。
「黒い鶏の話は子どものころから聞いていましたが、見たことはありませんでした」
Kusumaさんが抱えるのはエサの入ったバケツ。
中にはこんな感じで飼料が入っています。
大人になってからアヤム・セマニを見て、その後知り合いから3匹のアヤム・セマニをゆずってもらったとのこと。
アヤム・セマニが黒いのはメラニン色素のためであり、メラニン色素が多いほど鶏は黒くなります。1羽あたりの価格は質にもよりますが、グレードの高いものであれば700~1400ドル(約7万5000円~15万円)にも上るそうです。
神秘的な存在ゆえに、アヤム・セマニの飼い主には幸運や心の平穏、繁栄がもたらされるといわれています。
ペットであるアヤム・セマニとつながりを感じていると語るKusumaさん。Kusumaさんが病気になったりストレスを感じている時には、アヤム・セマニも同様にストレスでものを食べなくなり、Kusumaさんが幸福を感じている時にはアヤム・セマニも幸福そうになるそうです。
丁寧に体を洗ってあげています。
「インドネシア人として、このことを非常に誇らしく思います。だから私はアヤム・セマニに集中することに心を砕いているのです」とKusumaさんは語りました。
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