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死体に「生」を見いだす剥製師の知られざる世界を描いたムービー「STUFFED」


死後の生き物たちをまるで生きているかのような姿に復元する「剥製師」は芸術の世界だけではなく、科学の世界や自然保護という観点でも重要です。「多くの人は剥製を通して『死』を見るが、剥製師たちは『生』を見いだす」ということで、知られざる剥製師の世界にスポットを当てたドキュメンタリー「STUFFED」の予告編が公開されています。

STUFFED Documentary Teaser on Vimeo


「パーティーに行くと、『何の仕事をしているのか?』という話になります。私が仕事を言うと、最初、みんな私が冗談を言っていると思うんです」と語る女性の仕事は……


死後の生物を復元する剥製師。


画像に写る男性も剥製師であり、また解剖学的な彫刻師としても仕事をしているそうです。


手元に馬の頭部の絵と頭蓋骨のイラストを置き、確認しながら作業を進めます。


「剥製師と聞くと、人は私が生き物を殺していることを想像しますが、私は今までの人生で動物を殺したことなどありません」


「私はまず、自分が扱う羽などの『物質』の美しさに打ちのめされるんです」と語るのは別の男性。


「そしてそれらがどこから来たのかがわかると、その出どころに対して称賛を送りたくなります」


男性の手元には鮮やかな鳥の羽。


洗って汚れを取り、乾かし、生きていた時の美しい状態を取り戻します。


「自然に対しての称賛を送りたくなるのです」


復元した鳥を頭にかざす女性。


まるで今にも動き出しそうな猛獣を復元する剥製師。


もちろん、博物館の仕事に携わる人もいます。


カバをスケッチしながら「自然について学ぶことは、世界で一番幸せなことです」と語る剥製師。


「私は死んだ野生動物をよりよく見せるための3Dアーティストではありません」


自然の中で過ごす剥製師の人々。


「私は自分のことを古風な自然主義者だと考えています」と語る女性剥製師も。


「剥製師はただ動物を愛しているのです」


「行動は感情によってのみ起こります。人は『神様、これが私のやりたいことです!』と思った時に何かを作るのです」


「私はイヌワシが獲物を捕る瞬間を不滅のものにできます」


「その瞬間を作り出すことで、私の情熱も不滅になるのです」


Erin Derham氏が監督したSTUFFEDは2019年3月11日にアメリカで公開されており、日本での公開については未定です。

Stuffed
http://www.stuffedfilm.com/

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in 生き物,   動画,   映画, Posted by darkhorse_log

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