印象的な遊び方のゲームハード&ゲームソフトの数々
by Dominick Guzzo
ゲームにはときどき斬新な操作方法が登場したり、まったく新たな形のアクセサリーが登場したりすることがあります。その斬新さが成功に繋がるかというと、必ずしもそうとはいえず、今や記憶の片隅に残るだけというものもありますが、中には、今復活してもイケるのではというものも存在しています。
10 Best And Most Memorable Uses Of Video Game Hardware - GameSpot
https://www.gamespot.com/gallery/10-best-and-most-memorable-uses-of-video-game-hard/2900-1918/01/
◆メタルギアソリッド
コナミの人気アクションゲーム「メタルギア」シリーズの3作目で、初めてPS向けで発売された「メタルギアソリッド」には、超能力を使うサイコ・マンティスという敵が登場します。
念動力で振動機能内蔵コントローラー「DUALSHOCK」を振動させてきたり、メモリーカード内の他のセーブデータを読み取ってプレイヤーの好きなゲームを当ててきたりするほか、困るのは、読心能力でこちらの攻撃を避けること。一応、隙を突いて倒すことは可能ですが、ゲーム中でヒントとしてもらえる対策法は「コントローラーをポート2に差し替えることで心を読まれなくなる」という、メタ手法でした。
【PS】 「サイコマンティスに趣味を読まれてみよう。」 【小島監督】 - ニコニコ動画
「太陽アクションRPG」を名乗るゲームボーイアドバンス向けのRPG。不死の敵を退治する物語で、カートリッジには太陽光を検知する「太陽センサー」が搭載されており、主人公は陽光下で最大の力を発揮することができました。携帯ゲーム機ならではの仕組みといえますが、社会人など日中遊べない人はこの仕組みには苦しめられたのではないでしょうか。
by Elio Martínez
なお、続編として「続・ボクらの太陽 太陽少年ジャンゴ」「新・ボクらの太陽 逆襲のサバタ」の2作品がゲームボーイアドバンス向けで、「ボクらの太陽 Django&Sabata」がニンテンドーDS向けで発売されましたが、「続」「新」では太陽光についての縛りは緩くなり、DS版では太陽センサー自体が搭載されませんでした。
◆Activator
by barité Videojuegos
セガの「Activator」はメガドライブの海外版であるジェネシス向けに発売されたモーションキャプチャーデバイスです。八角形のデバイス内にはセンサーが内蔵されていて、内側で動くプレイヤーの動きを読み取り、格闘ゲームなどをコントローラーではなく体を動かして遊べるという意欲的な製品でしたが、実際にはパンチやキックを思ったように出すことはできなかったそうです。
◆Pokémon GO(ポケモンGO)
日本では2016年7月22日からサービスが始まった「ポケモンGO」は、現実世界でポケモンを捕まえることができるというコンセプトが受けて、世界的な大ヒットゲームとなりました。ポケモンを求めて歩き回ったり、あるいは卵を孵化させるために歩き回ったりと、世界中のプレイヤーたちが歩きまくった結果、1年足らずで総歩行距離は地球20万周分に到達しました。
ポケモンGOのプレイヤーは総歩行距離は87億km、地球20万周分を歩き880億匹のポケモンをゲット - GIGAZINE
AR機能をONにすると、実際に目の前にポケモンがいるかのようです。
ただ、実際にはAR機能をONにするとポケモンが背後に現れることがある一方で、OFFにすると必ずゲーム画面内に出現することから、慣れてくるとOFFにする人が多い印象です。
◆レッツタップ
「レッツタップ」は2008年12月18日に発売されたWii向けの「タップアクション」ゲーム。Wiiといえば従来のコントローラーとは別に、モーションで直感的に操作できるWiiリモコンを採用したゲーム機ですが、レッツタップではWiiリモコンを手に持たず、箱などの上に置いて、その箱を叩く強さと間隔で操作を行います。
以下のプレイムービーでは、ゲーム画面と同時に、手元でどのようにタップしているかが見られます。
Let's Tap -- Bubble Voyager - YouTube
Gamespotでレビューを担当したルーク・アンダーソン氏は「『リズムタップ』以外では操作が噛み合わず、タップせず普通にプレイした」とコメントしていて、その斬新な試みは、あまり成功しなかったようです。
◆ルーニー・テューンズ:ダック・アムック
ワーナー・ブラザースのキャラクター「ルーニー・テューンズ」の中の1体・ダフィー・ダックとプレイヤーが競争するゲームで、ニンテンドーDSのタッチスクリーン機能を生かして、スタイラスでダフィー・ダックをつつくこともできました。さらに、スリープモード時でもZLボタン・ZRボタンを使って遊べるミニゲームが50種類以上搭載されていました。
◆ネジコン
by Blake Patterson
普通のゲームのコントローラーでレーシングゲームを遊ぼうとすると、十字キーでハンドル操作をすることになりますが、微調整はかなり難しいものでした。また、アクセル操作も「ボタンを押すとアクセルを踏む」だけでは、難度の高いコースをすいすい走るには体をゲームに相当慣らす必要がありました。この難点をコントローラーの「ねじり」操作、および押し込みのストロークに置き換えることで解消することを目指したのがナムコの「ネジコン」です。
今でこそゲーム機にはアナログスティックが標準装備のようになっていますが、ナムコの「リッジレーサー」が発売されていた初代PlayStationのコントローラーにはアナログスティックはなく、レースゲームにこだわりのある人にネジコンは愛されました。
その後、PlayStationには発売から3年を経た1997年に振動機能とアナログスティックを搭載したコントローラーが登場。PlayStation 2以降はアナログスティックは標準装備となり、ネジコンはお役御免となっていきました。
◆ジョグコン
by NFGphoto
1998年12月、「リッジレーサー4」とともに登場したのがジョグコンです。コントローラーの中央部、両親指を置く位置に配置されたジョグダイヤルには「反発力」が伝わり、「本当のレーシングカーを運転しているかのようなキックバックが体感」できるようになっていました。
◆Twitch Plays Pokemon
ゲーム配信プラットフォーム「Twitch」では、数千人単位の人間で一緒に「ポケットモンスター」をプレイするという試みが行われました。
仕組みとしては、チャットルームで次に入力したいキーをそれぞれが好き勝手に発言するというもので、戦闘中に使えないアイテムを使おうとするなど、行動はかなり支離滅裂。
数千人が同時プレイ可能な「ポケモン」で何千人ものプレイヤーが力を合わせてプレイ中、マチスと死闘を演じる - GIGAZINE
あまりにも無意味なコマンド入力が多いため、すべてのコマンドを反映する「Anarchy」と、30秒間で入力されたコマンドの中で最多数だったものを実行する「Democracy」というモードを切り替えながら進める方式となり、16日と9時間55分4秒かけてゲームをクリアしました。
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by maxstrz
ギターを使ったリズムゲームというと、コナミの「BEMANI」シリーズの「GUITARFREAKS」とその後継の「GuitarFreaksXG」が知られています。これに触発されて「北米版のGUITARFREAKSを」と生み出されたのが「ギターヒーロー」です。
ギター型コントローラーは実物よりやや小ぶりで、ネックに5つのボタンが付いていて、これがゲーム中でノートが落ちてくる5つのレーンに対応しています。2007年にはギター、ドラム、キーボードがセットになった「ロックバンド」も登場して大きな人気を博しますが、ゲームのコントローラーとしては大きい楽器群は、プレイヤーにとっても小売店にとっても負担になるものだったようです。
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