今までもこれからも死ぬまで何かを学び続けていく
アメリカのロサンゼルスの由来がスペイン語だなんて思ってもいませんでした。Los Angelesは天使たちという意味。このLosが定冠詞の男性複数形になります。同じようにラスベガス(Las Vegas)のLasが女性複数形、中米の国家エルサルバドル(El Salvador)のElが男性単数形、ボリビアの実質的な首都ラパス(La Paz)のLaが女性複数形の定冠詞になります。スペイン語の名詞は性を持つので英語のtheにあたる定冠詞も複数あります。
こんにちは、自転車で世界一周をした周藤卓也@チャリダーマンは、中南米も1年以上滞在しているのでスペイン語もそこそこ話せるようになったのですが、基礎はおざなりでした。定冠詞なんて使ったことありません。でも、スペイン語の定冠詞は国名や都市名に使われていて、覚えるまでもなかったです。この定冠詞を意識していたら、もっとスペイン語が上手になっていたかもしれません。それにしても、旅を終えてからスペイン語の定冠詞をマスターするなんて思ってもいませんでした。いくつになっても勉強は終わりません。
◆旅の終盤で覚えたこと
1983年生まれ、私も今年で35歳になります。随分と歳を重ねてしまいました。オッサンとなりました。でも、好奇心だけは小さな頃から変わりません。だから、自転車で世界一周をしました。旅では多くのことを学びました。知るということは時と手段を選びません。旅の終盤になってようやく気付くことだってありました。
・ルートビア
2015年末、折りたたみ自転車で台湾を旅したあと、沖縄に少しだけ滞在していました。2002年の日本一周以来でした。沖縄のスーパーには本土にはない商品がいろいろあります。ルートビアという炭酸ジュースもそうでした。口にするとヨーロッパの味がします。フィンランドにあった黒い物体が脳裏に浮かびます。病院の匂いがして顔をしかめた苦い思い出。それはサルミアッキでした。アルミサッシではありません。ルートビアもサルミアッキも「リコリス」という甘草が原料。意外なところに繋がりがありました。
ルートビアとサルミアッキは同じ味
・フェレロ社
キンダーはドイツ語で子どもの意味。だからキンダー・チョコレート(Kinder Chocolate)もドイツのお菓子だと思っていました。これがフェレロ社というイタリアのブランドだということも衝撃でした。
一口サイズのチョコを金色の包装紙で包んだちょいとお高いイメージの「フェレロ・ロシェ(FERRERO ROCHER)」、パンに塗るチョコレートスプレッド「ヌテッラ(Nutella)」、フリスクのような清涼菓子「チックタック(tic tac)」もフェレロ社のブランドです。海外でもよく見る商品ばかりでしたが、メーカーのことは知りませんでした。これも旅の最後の方で覚えたこと。
キンダー・チョコレート
フェレロ・ロシェ
チックタック
◆勉強は幾つになっても
高校卒業後の針路は就職でも進学でもなく日本一周でした。大学に行くより旅でした。世界一周でした。そんな自らの選択ながら高卒という学歴は少しコンプレックスだったりします。でも、勉強はいくつになっても自由です。学ぶことは終わっていません。高卒だとしても知ることには、いつまでも貪欲でありたい。そんな私は旅を終えてからは語学にハマっています。
・カフェ・ベローチェ
コーヒーチェーン店のカフェ・ベローチェで飲んだ紙パックのコーヒーに描かれたcaffeの綴り目が留まりました。「f」が一つ多い。その理由はイタリア語でした。イタリア語のveloceは英語のfast、quick。カフェ・ベローチェの意味はすぐにコーヒーが出てくるお店ということ。イタリア語は名詞のあとに形容詞が来ます。
Fが多い。
・簡体字
中国語の漢字も再学習しています。GIGAZINEの記事で中国の簡体字を取り上げたとき「办」という字に頭を悩ませました。日本語だと「弁」という字になります。旧字体だと「辦」だったので見当がつきませんでした。同じように「辨」「辮」「瓣」「辯」といった旧字体も新字体では弁の字に統一されています。「弁論」と「花弁」で意味が全く違ってくるのもこのためです。
こうした中国語熱、漢字熱が高まった昨年はこのような記事も書きました。
「云々(うんぬん)」を「でんでん」と誤読してしまう漢字の秘密 - GIGAZINE
◆知ることに終わりはない
こうした「知りたいという欲求」はGIGAZINEで記事を書くネタを提供し続けてくれます。旅を終えた今だってそうです。日常のふとしたところに記事のネタが転がっています。お金を使い切ったので、海外には当分行けそうにありません。そうした中、いつまで記事を書いていけるのか、自分ですら楽しみだったりします。
なかなか原稿が上がらなかったり、間違ったことを書いて訂正をお願いしたり、ご迷惑をかけることも多いのですが、これからもGIGAZINEでお世話になっていきたいとは思っております。これからもGIGAZINEとともにチャリダーマンこと周藤卓也に注目していただけると幸いです。今までもこれからも死ぬまで何かを学び続けていきます。
(文・写真:周藤卓也@チャリダーマン
自転車世界一周取材中 http://shuutak.com
Twitter @shuutak
Facebookページ https://www.facebook.com/chariderman/
DMM講演依頼 https://kouenirai.dmm.com/speaker/takuya-shuto/)
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