古いスニーカーを新品同様のオリジナル作品によみがえらせる弱冠20歳の「スニーカー専門Cobbler(靴修繕屋)」
古くなった靴を修理し、だめになったパーツの交換や色の塗り替えまで行うのが「Cobbler(靴修繕屋)」です。靴修繕屋は高度な特殊技能が要求される専門職ですが、弱冠20歳にしてスニーカー専門の靴修繕屋として活躍しているジョシュア・マーリンさんに焦点を当てたムービーがYouTubeで公開されています。
Keeping Classic Sneakers Fresh With Chicago’s Teen Cobbler
「僕が『靴の修繕屋なんだ』って人に言うと、よく笑われるんだ。『本当にあなたが靴を直せるの?』って」と話すのはジョシュア・マーリンさん。
「腹立たしく思うこともあるけど、僕は自分が靴の修繕屋であることをこれからも表に出していくつもりだし、隠そうとはしないよ」
ジョシュアさんのお店は、靴の修繕に使うさまざまな器具であふれています。
「みんなが履いてボロボロになった靴を、新品みたいに生まれ変わらせるのが僕の仕事だ」
「僕が修繕した靴を受け取った人は、みんな『こんなきれいになるなんて!』と驚くんだ」ジョシュアさんは右手に修繕前の靴、左手に修繕後の靴を持って話します。その違いは一目瞭然。
「僕は『Fix Your Kicks(あなたの靴、直します)』のオーナーで、靴を直しているよ」と言って笑うジョシュアさん。
これが「Fix Your Kicks」の店構えです。
ジョシュアさんは弱冠20歳でありながら、一人前のCobblerです。
シカゴの北部で生まれ育ったというジョシュアさん。
お父さんもおじいさんもともに靴の修繕屋だったとのことで、子どものころからジョシュアさんはお父さんのお店に行っていたそうです。
「父が僕に、靴の修繕屋としての技能をすべて教えてくれたんだ」
「ただ、僕がやっていることは父と少し違う」
「僕はスニーカー専門の靴修繕屋として生きていきたいと思ってる」
ジョシュアさんが向かったのは中古品のディスカウントショップ。
中古の靴売り場を物色し、めぼしいスニーカーがないか探します。
「いいスニーカーを見つけたら修繕して、それを僕の店で売るんだ」
ジョシュアさんは靴の修繕屋として働き始めた当初、中古品店でボロボロになっていたエア・ジョーダン 12を12ドルで購入。弱った部分を修繕し、色を塗り直し、新品の靴紐に差し替えたところ、なんと180ドルで売れたとのこと。
「それから僕はスニーカーのカルチャーにとりつかれたんだね」というジョシュアさんは、それ以降スニーカー専門の修繕屋としての活動を開始しました。
「靴の修繕はアートだ。そうだろ?」
「僕はお客の要望に応じて、元々とは全然違う靴にだって生き返らせてみせる」
「10代の子どもがよく店に来て、『こういうカラーリングがいいんだけど、どこにも売ってないんだよ』って言うんだ。そしたら僕が彼らの靴を修繕して、お望み通りのカラーリング、世界に一つだけの靴を作り上げるんだ」
ジョシュアさんは靴のペイントに対して非常にこだわりを持っている様子で、ペイント作業のときには細筆で丁寧に色を重ねていきます。
「僕が靴を修繕したことでお客さんが笑ってくれたり、喜んでくれたりするのは本当に嬉しいよ」
「シカゴのことは僕のホームだと思ってる」とジョシュアさん。
なんと、靴の修繕屋を始めてから1年間で、3店もの新規店舗を立ち上げたそうです。
「みんなは僕のことをクレイジーだって言うけど、僕は本当にこのチャレンジに対してハッスルしてる」とのこと。
ジョシュアさんの「スニーカー専門の修繕屋」という肩書きは次第にシカゴでも有名になり、地元の新聞に取り上げられるようになりました。
「僕の店に来たお客さんは『オーナー、いる?』って聞いてくる」
「そして僕のことを見つけると『おお、君が例の靴修繕屋さん?』って言うから、僕は『ええ、そうです』って答えるのさ」
ジョシュアさんはこれからもホームタウンであるシカゴの街で、スニーカー専門の靴修繕屋としてやっていくつもりだと話しました。
・関連記事
夏の蒸れた下駄箱のニオイを解消すべくオゾンの酸化力で消臭する「オゾネオ」を使ってみた - GIGAZINE
スマホから操作して足を温めたりヒールの高さを調節したりできる「スマートハイヒール」が登場 - GIGAZINE
自動的に靴ひもが締まるナイキのスマートシューズ「HyperAdapt」の動く様子がわかるムービー - GIGAZINE
世界遺産の街・クスコでアンデス模様のオーダーメイドシューズを作ってみた - GIGAZINE
日本未発売の派手なスニーカーなども並ぶ香港のスニーカーストリートに行ってみました - GIGAZINE
・関連コンテンツ