ラクダを美しく見せるための美容整形が横行、コンテストで12頭が失格に
by Hannah Troupe
サウジアラビアで開催された「アブドゥラジズ王ラクダフェスティバル」の中の、ラクダの美しさを競うコンテストで、美容整形の1つ・ボトックス注射を行っていたとして、12頭のラクダが失格になりました。
Saudi camel beauty festival: 12 entrants disqualified for Botox use - The National
https://www.thenational.ae/world/gcc/saudi-camel-beauty-festival-12-entrants-disqualified-for-botox-use-1.698068
Prize camels keep tradition alive in changing Saudi, but please no Botox!
https://www.reuters.com/article/us-saudi-camels/prize-camels-keep-tradition-alive-in-changing-saudi-but-please-no-botox-idUSKBN1FB1WL
12 camels disqualified from Saudi beauty contest in 'Botox' row | World news | The Guardian
https://www.theguardian.com/world/2018/jan/24/saudi-camel-beauty-contest-judges-get--hump-botox-cheats
Lip service: camels get ‘Botox’ at Saudi beauty contest - YouTube
サウジアラビアでは35年ぶりに映画館が作られたり、サッカースタジアムで男女が一緒に試合観戦することが許されたりと、これまで続いてきた保守的な伝統を打ち破る取り組みが行われています。
「アブドゥラジズ王ラクダフェスティバル」もその1つで、以前のラクダフェスティバルは砂漠で開催されていましたが、2017年から首都・リヤドの近郊に会場を設営して開催されるようになりました。
この中では「ラクダのミスコン」といえる部門別のコンテストやオークションが開催され、期間中のラクダの取引総額は5700万ドル(約62億円)にも上ります。もちろん、美しいラクダの方が高値がつきます。
by Brian Harrington Spier
ラクダの「美しさ」は、コブの高さ・形状・位置のほか、耳の小ささ、唇や鼻の大きさで争われます。リヤドに移動して初のフェスティバルとなった前回の時点で、ラクダの見栄えをよくするために薬などを使ったり、耳を削ったりするオーナーがいたため、第2回となる2018年のフェスティバルでは事前に厳しいルールが設定されました。
しかし、それでも2000万サウジアラビアリヤル(約5億8000万円)というコンテストの賞金に目がくらんだのか、美容整形に手を出すオーナーがおり、今年は12頭が失格になったとのこと。ただし、ラクダ競争でドーピングが発覚した場合には5万ディルハム(約150万円)の罰金が科されるのに対して、ミスコンでは罰金の設定はないとのこと。一攫千金を狙う人が、なんとかバレずに賞金を手に入れようとするのもわかる気がします。
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