ビル・ゲイツが選ぶ「2017年に読んだ記憶に残る5冊の本」

Microsoftの創業者であるビル・ゲイツ氏は読書家としても知られており、毎年12月にその年に読んで特に興味を引かれた本を数冊、自身のブログの中で紹介しています。2017年は5冊の本をゲイツ氏が推薦しており、年越しのお供にピッタリな本が見つかるかもしれません。
5 amazing books I read this year | Bill Gates
https://www.gatesnotes.com/About-Bill-Gates/Best-Books-2017
◆1:The Best We Could Do: An Illustrated Memoir

「The Best We Could Do: An Illustrated Memoir」は豪華なグラフィック小説で、著者の家族は1978年にベトナムから亡命した経験を持っているとのこと。外国の占領者によって引き裂かれたベトナムという国で育った著者とその両親の経験をもとに、「親」や「難民」といったテーマについて記した回顧録となっているそうです。
◆2:Evicted: Poverty and Profit in the American City

貧困の原因となる問題はどのように絡み合っているのかについて深い理解を得たい場合は、この本を読むのがオススメとのこと。著者のMatthew Desmond氏はアメリカで貧困にあえぐ人々のリアルな姿を記しており、「私がこれまでに読んだ『この国で貧困になること』についてのどの本よりも、深い感覚を与えてくれた」とゲイツ氏は記しています。
◆3:Believe Me: A Memoir of Love, Death, and Jazz Chickens

著者はイギリスのコメディアンであるエディー・イザード氏。2017年に自身がトランスジェンダーであることを告白した人物であり、幼少期からの葛藤や、国際的なスターになるために絶え間なく続けてきた努力などがつづられているとのこと。イザード氏のファンならば「間違いなくこの本を気に入る」とのことで、「本の中に書かれている台詞は舞台で聞く彼の声によく似ていて、読んでいるうちに何度も大声で笑ってしまった」とゲイツ氏は記しています。
◆4:The Sympathizer

ベトナム戦争についての本や映画で、これまでゲイツ氏が読んだり見たりしたものは、ほとんどがアメリカ視点のものだそうです。しかし、The Sympathizerはベトナム人視点でベトナム戦争を記したものになっており、多くの洞察を与えてくれるとのこと。取り上げているテーマは非常に暗いものであるにもかかわらず、The Sympathizerは主人公の二重スパイを軸にしたとても面白いストーリーになっているそうです。
◆5:Energy and Civilization: A History

Energy and Civilization: A Historyの著者であるVaclav Smil氏の大ファンというゲイツ氏は、「この本はSmil氏の傑作」と記しています。本の中でSmil氏は「エネルギーの必要性」が人類の歴史をどのように形成してきたかを記しており、「ロバを動力とする工場」から「再生可能エネルギー」に至るまで、さまざまな知見を提供してくれるとのこと。読むのが簡単な本ではないそうですが、最終的にエネルギー革命がどのように文明の過程を変えるかにまで言及されており、読む価値のある本となっているそうです。
なお、ビル・ゲイツ氏が2017年に読んだ5冊の本については以下のムービーにもまとめられています。
Holiday Reading 2017 - YouTube

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