Googleが段ボールで自作できる画像認識AI「Vision Kit」を発表


Googleが2017年初頭に立ち上げた自作AIキットプロジェクト「AIY Project」の第二弾となる「Vision Kit」が発表されました。2017年5月に発売されて大人気を博した第一段の「Voice Kit」は人が話す音声を認識できるキットでしたが、AIY Vision Kitはその名が示すとおりカメラが捉えた画像をAIが認識する「コンピュータービジョン」を実現できるキットになっています。

Introducing AIY Vision Kit: Make devices that see
https://blog.google/topics/machine-learning/introducing-aiy-vision-kit-make-devices-see/

AIY Projectは、Googleが「人工知能を手軽に体験してほしい」という狙いをもってスタートしたプロジェクトで、その名称は「AI」と「DIY」を組み合わせたもの。その第二弾であるVision Kitは、前作同様に小さなサイコロ状の本体を持つデバイスで、カメラキットとスピーカー、そして光の色が変わるボタンが備わっています。内部には、画像認識を担うVisionBonnet回路基板とRaspberry Pi Zero Wを内蔵します。


キットに含まれるものは以下のとおり。VisionBonnet回路基板は含まれますが、Raspberry Pi Zero Wのボードとカメラなどは別売りとなっています。


◆キットに含まれるもの
・ボタン用配線
・「アーケード」スタイルのRGBに光るボタン
・段ボール本体
・プライバシーLED
・ピエゾスピーカー
・マクロ/ワイド レンズキット
・VisionBonnet
・カメラ用フレキシブルケーブル
・段ボール製カメラマウント
・プラスチック製スペーサー
・三脚マウント用ネジ

◆キットに含まれないもの
・Raspberry Pi Zero W
・Raspberry Pi Camera 2
・Raspberry Pi Zero用電源アダプター
・16GB microSDカード
・組立用セロテープ

システムの核となるのが、Raspberry Piと組み合わせて使うVisionBonnetです。Intel製Movidius MA2450チップを搭載し、AIを実現するニューラルネットワークをデバイス上で駆動することが可能。


組み立ては非常に簡単で、1時間もあれば組み立てとSDKの導入が完了するとのことです。


Vision Kitはカメラの画像をAIが認識することでさまざまな機能を実現可能。一例として、以下のような用途が挙げられています。

・カメラに映った全ての植物や動物の種類を認識する
・ペットの犬が勝手口にやって来る時間を知る
・自家用車がガレージから出ていった時間を知る
・豪華に飾り付けられた自宅のデコレーションにゲストが驚く様子を観察
・弟が自分の部屋に入ってきたことを検知(そしてアラームを鳴らす!)

Vision Kitは残念ながらアメリカ国内販売のみとなっていますが、代行業者などを使えば日本から入手することはできるかも。オンラインショップでの価格は44.99ドル(約5000円)となっており、記事作成時点では予約を受付中で発売日は2017年12月31日とのこと。ちなみに、前述の通りこのキット以外にRaspberry Pi関連のデバイスを用意する必要があります。

Google AIY Voice Kit
http://www.microcenter.com/site/content/Google_AIY.aspx

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