金が手首に埋まっていた女性

By Brian Jeffery Beggerly

女性の体内の手首と指関節周りで、金色に輝く糸が見つかりました。この奇妙な出来事は、2017年11月8日に医学誌「The New England Journal of Medicine(NEJM)」上で発表されています。NEJMでの事例報告によると、女性の体内で見つかった金糸は実際の金から作られたものだそうです。

Gold Thread Acupuncture for Rheumatoid Arthritis — NEJM
http://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMicm1706737

Why a Woman's Wrists Glowed with Gold Filaments on an X-Ray
https://www.livescience.com/60887-gold-thread-acupuncture-xray-wrists.html

体内で金糸が発見された女性は、2014年4月に手足の関節リウマチの治療に病院へ行き、そこでX線撮影を行いました。彼女は医師に「関節の問題は18歳の頃からおよそ50年にわたって続いている」と話しており、48歳の時には正式に関節リウマチであると診断されたそうです。関節リウマチは未治療のまま放置すると、関節が変形を引き起こすこともあるそうで、この治療のために病院通いを続けていたとのこと。

女性によると、関節に痛みが生じ始めた18歳の頃からイブプロフェンを服用しながら、関節痛を少しでも和らげるために、金糸を用いた鍼治療も行ってきたそうです。女性が行ってきたという鍼治療では、治療用の針を使って滅菌処理した金糸を皮膚に挿入するそうで、この金糸が体内に残ったままになっており、2014年に撮影したX線写真でその存在が明らかになったというわけ。なお、事例報告をまとめた医師によると、金糸を用いた鍼治療は東アジアおよび世界の各地で長い間関節痛の治療に用いられてきた手法だそうです。

X線写真は以下の通り。手首や指の関節部分に細かい繊維のような線が入っており、これが金糸。


今回の女性の症例では、「手足の関節で変形が起こっている」と「変形した関節のほぼすべてに金糸が挿入されている、」という特徴が見られる、と韓国のセントビンセント病院でリウマチ専門医として働く人物は指摘しています。ただし、金糸が女性の症状を悪化させたようには見えないそうで、「金糸が関節リウマチの発症や進行、関節痛の悪化と関係しているとは思えない。また、驚くべきことに、金糸を使った鍼治療に関する悪影響の報告はほとんどない」とLive Scienceにコメントしています。また、女性は関節リウマチの治療のために足を手術したこともあるそうですが、足の中の金糸はそのまま残った状態で発見されており、医師は治療の一環として金糸を取り除くことはしなかったそうです。

女性の関節リウマチが悪化したのは、病気の初期段階で抗リウマチ薬などを服用する治療を怠り、鍼灸のような伝統的な手法に依存してしまったためとみられています。なお、女性の関節リウマチの治療自体はうまくいっているそうです。

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