世界で流通している国際通貨(お金)の数は180種類ある


世界の国の数と通貨の数は一致しません。なぜなら米ドル、ユーロ、豪ドルは複数の国で使用されているからです。加えて、香港の香港ドルやニューカレドニアのCFPフランのように独自通貨が流通している地域もあります。

こんにちは、自転車で世界一周をした周藤卓也@チャリダーマンです。150カ国も世界を巡りに巡ったのですが、旅の醍醐味の一つに「現地通貨を手にする」というものがありました。眺めていると、紙幣にしろ硬貨にしろ、その国の特徴が出ていて見惚れてしまいます。日本でも1000円札の裏面は逆さ富士ですし。


そんな世界のお金に目がない私はずっと気になっていました。世界には、いったい何種類の通貨が流通しているのでしょうか。インターネットで答えを探してもピンときません。だから、自分でまとめてみました。

◆通貨の一覧
まとめるにあたって、ベースとなる一覧はWikipediaを参考にしました。

通貨の一覧 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%80%9A%E8%B2%A8%E3%81%AE%E4%B8%80%E8%A6%A7

「国」の定義は国連加盟国です。

・アジア


・東アジア
1大韓民国大韓民国ウォン
2中華人民共和国
3日本
4朝鮮民主主義人民共和国朝鮮民主主義人民共和国ウォン
5モンゴルトゥグルグ
(地域)
6台湾ニュー台湾ドル
7香港香港ドル
8マカオパタカ
東南アジア
9インドネシアルピア
10カンボジアリエル
11シンガポールシンガポール・ドル
12タイバーツ
13フィリピンフィリピン・ペソ
14ブルネイブルネイ・ドル
15ベトナムドン
16マレーシアリンギット
17ミャンマーチャット
18ラオスキープ
(重複)
東ティモールアメリカ合衆国ドル
南アジア
19インドインド・ルピー
20スリランカスリランカ・ルピー
21ネパールネパール・ルピー
22パキスタンパキスタン・ルピー
23バングラデシュタカ
24ブータンニュルタム
25モルディブルフィヤ
中央アジア
26アフガニスタンアフガニ
27ウズベキスタンスム
28カザフスタンテンゲ
29キルギスソム
30タジキスタンソモニ
31トルクメニスタントルクメニスタン・マナト


・中東、欧州


中東
32アラブ首長国連邦UAEディルハム
33イエメンイエメン・リアル
34イラクイラク・ディナール
35イランイラン・リヤル
36オマーンオマーン・リアル
37カタールカタール・リヤル
38クウェートクウェート・ディナール
39サウジアラビアサウディ・リヤル
40シリアシリア・ポンド
41バーレーンバーレーン・ディナール
42ヨルダンヨルダン・ディナール
43レバノンレバノン・ポンド
欧州
(ユーロ圏)
44アイルランドユーロ
イタリア
エストニア
オーストリア
オランダ
キプロス
ギリシャ
スペイン
スロバキア
スロベニア
ドイツ
フィンランド
フランス
ベルギー
ポルトガル
マルタ
ラトビア
リトアニア
ルクセンブルク
(欧州連合と協定あり)
サンマリノ
バチカン
モナコ
(欧州連合と協定なし)
アンドラ
コソボ
モンテネグロ
45スイススイス・フラン
リヒテンシュタイン
46アイスランドアイスランド・クローナ
47アゼルバイジャンアゼルバイジャン・マナト
48アルバニアレク
49アルメニアドラム
50イギリスイギリス・ポンド
51イスラエル新シェケル
52ウクライナフリヴニャ
53クロアチアクーナ
54ジョージアラリ
55スウェーデンスウェーデン・クローナ
56ゼルビアセルビア・ディナール
57チェココルナ
58デンマークデンマーク・クローネ
59トルコ新トルコ・リラ
60ノルウェーノルウェー・クローネ
61ハンガリーフォリント
62ブルガリアレフ
63ベラルーシベラルーシ・ルーブル
64ポーランドズウォティ
65ボスニア・ヘルツェゴビナ兌換マルク
66マケドニアデナール
67モルドバモルドバ・レウ
68ルーマニアルーマニア・レウ
69ロシアロシア・ルーブル
(地域)
70ガーンジーガーンジー・ポンド
71ジャージージャージー・ポンド
72マン島マンクス・ポンド
73ジブラルタルジブラルタル・ポンド
74沿ドニエストル沿ドニエストル・ルーブル
75フェロー諸島フェロー・クローネ


・アフリカ


アフリカ
76ギニアビサウCFAフラン(BCEAO)
コートジボワール
セネガル
トーゴ
ニジェール
ブルキナファソ
ベナン
マリ共和国
77ガボンCFAフラン(BEAC)
カメルーン
コンゴ共和国
赤道ギニア
チャド
中央アフリカ
78アルジェリアアルジェリア・ディナール
79アンゴラクワンザ
80ウガンダウガンダ・シリング
81エジプトエジプト・ポンド
82エチオピアブル
83エリトリアナクファ
84ガーナセディ
85カーボベルデエスクード
86ガンビアダラシ
87ギニアギニア・フラン
88ケニアケニア・シリング
89コモロコモロ・フラン
90コンゴ民主共和国コンゴ・フラン
91サントメ・プリンシペドブラ
92ザンビアザンビア・クワチャ
93シエラレオネレオン
94ジブチジブチ・フラン
95スーダンスーダン・ポンド
96スワジランドリランゲニ
97セーシェルセーシェル・ルピー
98ソマリアソマリア・シリング
99タンザニアタンザニア・シリング
100チュニジアチュニジア・ディナール
101ナイジェリアナイラ
102ナミビアナミビア・ドル
103ブルンジブルンジ・フラン
104ボツワナプラ
105マダガスカルアリアリ
106マラウイマラウイ・クワチャ
107南アフリカランド
108南スーダン南スーダン・ポンド
109モーリシャスモーリシャス・ルピー
110モーリタニアウギア
111モザンビークメティカル
112モロッコモロッコ・ディルハム
113リビアリビア・ディナール
114リベリアリベリア
115ルワンダルワンダ・フラン
116レソトロチ
(地域)
117ソマリランドソマリランド・シリング
118セントヘレナセントヘレナ・ポンド
(重複)
ジンバブエアメリカ合衆国ドル


・南北アメリカ


北米
119アメリカ合衆国アメリカ合衆国ドル
120カナダカナダ・ドル
中米
121グアテマラケツァル
122コスタリカコロン
123ニカラグアコルドバ・オロ
124ベリーズベリーズ・ドル
125ホンジュラスレンピラ
126メキシコメキシコ・ペソ
(重複)
エクアドルアメリカ合衆国ドル
パナマ
カリブ海
127アンティグア・バーブーダ東カリブ・ドル
グレナダ
セントクリストファー・ネイビス
セントビンセント・グレナディーン
セントルシア
ドミニカ国
128キューバキューバ兌換ペソ
129キューバキューバ・ペソ
130ジャマイカジャマイカ・ドル
131ドミニカ共和国ドミニカ・ペソ
132トリニダード・トバゴトリニダード・ドバゴ・ドル
133ハイチグールド
134バハマバハマ・ドル
135バルバドスバルバドス・ドル
(地域)
136アルバアルバ・ギルダー
137オランダ領アンティルアンティル・ギルダー
138ケイマン諸島ケイマン諸島・ドル
139バミューダ諸島バミューダ・ドル
(重複)
アンギラ東カリブ・ドル
モントセラト
タークス・カイコス諸島アメリカ合衆国ドル
南米
140アルゼンチンアルゼンチン・ペソ
141ウルグアイウルグアイ・ペソ
142ガイアナガイアナ・ドル
143コロンビアコロンビア・ペソ
144スリナムスリナム・ドル
145チリチリ・ペソ
146パラグアイグアラニー
147ブラジルレアル
148ベネズエラベネズエラ・ボリバル
149ペルーヌエボ・ソル
150ボリビアボリビアーノ
(地域)
151フォークランド諸島フォークランド諸島ポンド
(重複)
エクアドルアメリカ合衆国ドル


・オセアニア


オセアニア
152オーストラリアオーストラリア・ドル
キリバス
ナウル
ツバル
153サモアタラ
154ソロモン諸島ソロモン諸島ドル
155トンガパアンガ
156ニュージーランドニュージーランド・ドル
157バヌアツバツ
158パプアニューギニアキナ
159フィジーフィジー・ドル
(地域)
160ウォリス・フツナCFPフラン
フランス領ポリネシア
ニューカレドニア
161クック諸島クック諸島ドル
(重複)
パラオアメリカ合衆国ドル
マーシャル諸島
ミクロネシア連邦


このような形となりました。「フェロー・クローネ」「クック諸島・ドル」も合わせてリスト化しています。

ちなみに、国連加盟国が193カ国で、日本と国交のある国は195カ国です。ユーロ圏、CFAフラン、東カリブ・ドルといった通貨が複数の国で使われています。イギリスの王室属領、海外領土は軒並み独自通貨を持っていました。

◆180種類
私が求めていたのは上記で十分でしたが、数字がはっきりしません。インターネットで検索すると、現在、世界には180種類の通貨が流通していると書いてあります。

Everything you need to know about 180 world currencies - Travelex
https://www.travelex.com/currency/current-world-currencies



Explore & Map the World's 180 Currencies
https://fxinitiative.carto.com/builder/5b20bc1e-0688-11e7-b91f-0ef7f98ade21/embed


◆残り19種類
先ほどのリストで161種類までは到達したので、残り19種類はWikipedia英語版を参考に抽出してみました。

List of circulating currencies - Wikipedia
https://en.wikipedia.org/wiki/List_of_circulating_currencies

・記念貨幣


162アブハジアアプサラ
163オルダニー島オルダニー・ポンド
164ナゴルノ・カラバフナゴルノ・カラバフ・ドラム
165アセンション島アセンション島・ポンド
166英領ヴァージン諸島英領ヴァージン諸島・ドル
167キリバスキリバス・ドル
168ミクロネシア連邦ミクロネシア連邦・ドル
169ナウルナウル・ドル
170ニウエニウエ・ドル
171パラオパラオ・ドル
172ピトケアン諸島ピトケアン諸島・ドル
173サウスジョージア・サウスサンドウィッチ諸島サウスジョージア・サウスサンドウィッチ諸島・ポンド
174トリスタンダクーニャトリスタンダクーニャ・ポンド


これら13種類の通貨は記念貨幣になるそうです。日本もそうですが記念貨幣も法定通貨ですから、通常の貨幣と同じように使用することができる、はずです。

ちなみにWikipediaにはこのように書いてあります。

This currency is not used in day-to-day commerce, but is legal tender. It is minted or printed as commemorative banknotes, coinage, or both.


・補助貨幣のみ


175エクアドルエクアドル・センターボ
176パナマバルボア
177東ティモール東ティモール・センターボ
178ツバルツバル・ドル


これらの国々は、独自の通貨を持っていません。エクアドル、パナマ、東ティモールでは米ドル、ツバルでは豪ドルが日常で使用されています。紙幣も米ドルだったり豪ドルだったりするのですが、硬貨だけはオリジナルとなっていました。

・179種類目:ジンバブエ


ジンバブエの通貨ジンバブエ・ドルは歴史的なハイパーインフレによって消滅してしまいました。私が旅していた頃はジンバブエ国内では米ドルが流通していました。全ての物の表示が米ドル表記。お釣りは南アフリカランドで貰っていました。

そのジンバブエは2014年に「ボンド・コイン」という新たな硬貨を流通させています。1米ドルを1ジンバブエ・ボンドで固定。当初は1ドル以下の補助貨幣(1¢, 5¢, 10¢, 25¢, 50¢)のみでしたが、現在は1ドル硬貨、「ボンド・ノート」と呼ばれる2ドル紙幣、5ドル紙幣も発行されています。ただし、正式な通貨ではない模様。

債権に裏付されていることで、ジンバブエ・ボンドは、その価値を保証されているのですが、ジンバブエ・ドルという失敗もあったので、地元民の評判もよくなく、受取拒否とかもあるようで、その先行きは心配になります。ペッグ制(固定相場制)はその信用をなくすと闇レートが発生します。

・180種類目:サハラ・ペセタ
モロッコの南、私たちが「西サハラ」と呼ぶ地域は、モロッコとサハラ・アラブ民主共和国によって領有権が争われています。ずっとモロッコが全土を実効支配していると思っていたのですが、実は支配地が分断されていました。東側の砂漠地帯に「解放区」と呼ばれるサハラ・アラブ民主共和国の支配地域が存在しています。そこで独自通貨「サハラ・ペセタ(Sahrawi peseta)」が使われているようです。ただ、現地では隣国のアルジェリア・ディナールも使われていたりするようで、サハラ・ペセタの実情は掴めません。サハラ・ペセタには硬貨しかありません。

英語ですが、こちらに詳しいページがあります。

Sahrawi Arab Democratic Republic Rulers and Coins -Chiefa Coins
http://www.chiefacoins.com/Database/Countries/Sahrawi_Arab_Democratic_Republic.htm


以上で180種類となります。

通貨でないとしているジンバブエを加えもして、ちょっと自信がないのですが、180という数字を出そうとしたら、このような解釈となりました。これで合っているのでしょうか。他にも現行通貨があったりしませんか?

◆まとめ


一通りまとめましたが、香港ドルも「スタンダードチャータード銀行」「中国銀行」「香港上海銀行(HSBC)」と発行元によって3種類の紙幣があったりと、世界のお金の沼も、また深かったりします。同様にイギリス・ポンドもスコットランド、北アイルランドでは紙幣がまた変わってくるそうです。

世界の通貨についてはずっと気になっていたので、今回の記事でスッキリすることができました。私が再び旅をすることがあったら、この記事を参考にして、まだ見ぬ通貨をゲットしたいと思っています。これから世界一周される方、海外を旅される方いましたら、ぜひこの記事を役立ててください。世界のお金を集めに集めまくってください。

(文・写真:周藤卓也@チャリダーマン
自転車世界一周取材中 http://shuutak.com
Twitter @shuutak
Facebookページ https://www.facebook.com/chariderman/
DMM講演依頼 https://kouenirai.dmm.com/speaker/takuya-shuto/)

チャリダーマンは人生を駆けた自転車世界一周を一冊の本にするという夢があります。興味を持っていただける出版社、編集者の方いましたら、ご連絡いただけると幸いです。

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