写真から自動でアバターを作成するシステムをFacebookが開発
ユーザーの分身として作成される「アバター」は、ゲームやインターネット上のサービスなどで利用する「オンライン上のもう1人の自分」のようなものです。アバターを作成する際はとにかく時間をかけて細かいディテールを再現するのに凝ってしまう、という人もいるかと思いますが、Facebookが開発中のシステムがそんな手間を写真1枚で一気にショートカットしてくれるようになるかもしれません。
Facebook research automatically creates an avatar from a photo | TechCrunch
https://techcrunch.com/2017/10/23/facebook-research-automatically-creates-an-avatar-from-a-photo/
コンピュータビジョンに関する国際会議であるICCV 2017の中で発表された論文によると、Facebookは機械学習システムを用いて実際のユーザーの顔に似た絵文字を作成するジェネレーターを開発しているそうです。
以下の画像は、左上にある写真からジェネレータがアバターを作成した例。1枚の写真から複数バージョンのアバターを作成可能です。
Googleも似たようなジェネレーターを開発していますが、Googleのものは顔写真から「カリーヘアー」や「低い鼻」など、顔のパーツを認識し、あらかじめ作成されているパーツを用いてアバターを形成します。
それに対してFacebookのジェネレーターは、手元にあるツールを用いて顔写真をもとに一からユーザーのアバターを作成するというシステム。まるで同じ人物の異なる2枚の写真であるかのように、「写真」とシステムが生成した「アバター」を分析。さらに特徴識別アルゴリズムを用いて判定することで、アバターと写真が似たイメージに仕上がるそうです。
以下の図の場合、左端にあるのが写真、その右隣にあるのが比較用の「手描きで作られた絵文字」、そこから右隣にいくにつれて異なるアルゴリズムが実行され、最終的には右端にある完成形の「アバター」となっています。
海外ニュースメディアのTechCrunchは「Facebookはこのシステムをさまざまな用途に使用できる」としています。
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