新絵文字56種類が追加された「Unicode 10.0」が発表される
2017年6月20日、Unicode Consortiumが新たに追加された絵文字56種を含む「Unicode 10.0」の正式リリースを発表しました。
The Unicode Blog: Announcing The Unicode® Standard, Version 10.0
http://blog.unicode.org/2017/06/announcing-unicode-standard-version-100.html
「Unicode 10.0」で新たに追加される絵文字は、以下のように新しい表情の顔のほか、Mage(魔法使い)やFairy(妖精)、Vampire(吸血鬼)、Merperson(人魚)、Zombie(ゾンビ)、Person in Lotus Position(ヨガのポーズ)、Giraffe(キリン)、Hedgehog(ハリネズミ)、T-Rex(恐竜)、Broccoli(ブロッコリー)、Fortune Cookie(フォーチュンクッキー)、Flying Saucer(空飛ぶ円盤)などとなっており、中にはDumpling(ギョーザ)やChopsticks(箸)のように日本でなじみ深いものも含まれています。
このほかにも、Unicode 10.0ではインドやシリアなどの地域で使われている文字や、中国南部の湖南省江永県などの地域において、もっぱらヤオ(瑶)族の女性により用いられた文字であるNüshu script(女書)などが含まれています。中には、「Hentaigana characters」という一見するとドキッとする文字も含まれていますが、これは平仮名の仲間で現在は学校教育に取り入れられていない変体仮名のことで、258文字が含まれているとのこと。
今回のリリースで追加される文字は、56の絵文字の他に4言語・8518文字で、これでUnicode全体に含まれる文字は139言語・13万6690文字にも達するとのこと。これらの文字は今後スマートフォンにも追加されることになりますが、iOSでは2017年後半にも対応するとみられています。
Unicode 10 officially released with 56 new emoji, likely coming to iOS later this year | 9to5Mac
https://9to5mac.com/2017/06/20/new-emoji-coming-to-ios/
・関連記事
おう吐・ゾンビ・授乳などUnicodeに新しい絵文字69種類が追加される - GIGAZINE
絵文字を並べると意味を無理やり解読する「Decodemoji」 - GIGAZINE
絵文字の文字コードや名前などがわからないときに入力・コピペするだけで正体が判明する「WhatMoji」 - GIGAZINE
スマホの絵文字には人種多様性が欠落しているという議論 - GIGAZINE
・関連コンテンツ