福岡・天神の繁華街にはアクロス福岡のステップガーデンという山がある
知る人ぞ知る福岡の無料観光スポットです。都会のコンクリートジャングルを忘れさせてくれる緑のオアシス。屋上からの景色も上々でした。
こんにちは、自転車で世界一周をした周藤卓也@チャリダーマンです。通学路にあったのでアクロス福岡のこともステップガーデンのことも知っていましたが、登ったことはありませんでした。いつでもできることは決意しないとなかなか行動できません。ちょうど福岡に戻っていたので、今まで気になっていたアクロス福岡のステップガーデンを登ってみることにしました。
◆アクロス福岡とは
福岡の天神は九州最大の繁華街だけあっていつも多くの人々で賑わっています。その天神を南北に貫く渡辺通りの東側、地下鉄空港線に沿った明治通りの南、那珂川に架かる橋を渡る手前にアクロス福岡のビルがあります。
アクロス福岡の所在地は福岡市中央区天神1丁目1-1-1
近くには天神中央公園があります。奥の巨大なビルは福岡市役所です。
公園の桜もちょうど見どころでした。
アクロス福岡は1995年に開業しました。クラシックコンサートが行われる福岡シンフォニーホールや国際会議場、多目的ホールなどを備えた文化的な複合施設となっています。福岡市民がパスポートの手続きで訪れるのもこちら。明治通りから眺めると、全面ガラス張りでハイソな外観の建物。内部も地下2階から地上12階まで吹き抜けとなっていて開放的。20年以上経ちますが、未だに近未来的な雰囲気が溢れていました。
アクロス福岡
http://www.acros.or.jp/
明治通りから見えるアクロス福岡。
◆ステップガーデン
このアクロス福岡、天神中央公園から眺めると山のようになっています。アクロス福岡の目玉ともいえるこの屋上緑化は「ステップガーデン」という名称で一般にも開放されています。都会のど真ん中にも関わらず、誰でも気軽にトレッキング気分が楽しめる場所でした。しかも無料。
要塞のような貫禄。
角度を変えると分かりやすいのですが、ビルの側面が段々畑のようになっております。
三角形をした建物内部の入口。
ステップガーデンの入口はというと、特に目立つことなくひっそりしていました。
平日なので「最上階の展望台は閉鎖しています。」という案内にガックシ。
ちなみに公開時間は
・春期(3月~4月):9:00~18:00
・夏期(5月~8月):9:00~18:30
・秋期(9月~10月):9:00~18:00
・冬期(11月~2月):9:00~17:00
で、メモとして
・最上階展望台高さ:60m
・階段総数:809段
・植栽数:3万7000本
・樹種:76種
・回遊所要時間:30分
といった情報も掲載されていました。また、「禁煙」「ゴミの持ち帰り」「ペット禁止」「トイレ無し」といった注意事項には目を通しておきましょう。加えて、ステップガーデンからは建物内部に入ることもできません。
中に入ると、ひたすらこのような階段を登っていきます。
「アクロス山へようこそ」とあるプレート。開設時は76樹種3万7000本でしたが、現在は120樹種4万本に増えているという衝撃。鳥などが種を運ぶそうです。
各々のフロアは立ち入り禁止となっていて、歩けるエリアは限られています。(見落としたので未確認ですが、案内図には屋上以外にも2つの階段を移動できるフロアがありました)
階段を降りるような成長をしていた植物。ハイネズでしょうか?
ところどころに解説文が書かれたプレートが貼られております。
吹き抜けの高さまで登りました。
階段に疲れてたら、途中にあるベンチに座って休憩しましょう。
一番上まで到達しました。この先が展望台です。平日なので地上の案内通りに閉まっていました。
展望開園日は土・日・祭日のみ、10:00~16:00。分かっていたとはいえ残念。
仕方ないので、ここから福岡市街を眺めることに。
地上15階建ての福岡市役所(中央)、地上11階建てベスト電器(右)が目線の高さでした。けっこう高くまで登っています。
複合商業施設のキャナルシティ博多がある方面。奥に重なる山も気になります。
それなりに景色を眺めて、あとは反対側の階段から降りました。
ビルの上というのが嘘のような青々と茂った木々。
本当の山を下山しているような緑でした。ここ、福岡天神のど真ん中ですよ。信じられません。
那珂川に沿って植えられた桜並木も見事。
人が緑に囲まれてしまう空間。
猫の隠れ家にもなっていました。
水場もあります。この水は……
滝となって地上に落ちていきます。涼しさを醸しだす仕掛けでした。
そういうことで下山。
このステップガーデンですが、1995年のオフィスグリーン賞を取っております。
平日のお昼下がりなので人影もまばら。都会の喧騒から離れてボーっとできる静かな場所でした。
◆日曜日に再チャレンジ
展望台に行かずして記事はまとめられぬと、日曜日にもう一回天神に行ってきました。その日、天神中央公園では「ナマステ福岡」というインドのイベントをやっていました。どこか懐かしくなるようなインドらしい熱気あふれる会場。
ステップガーデン入口へ行くと案内板の表記が「最上階の展望台は午前10時~午後4時まで公開しています。」に変わっていました。ゲームとかでよくある「閉ざされたドアが開いた」感があって期待しちゃいます。
もう一度、階段を登りました。どこかで見たことのあるようなこの葉はモミジでしょうか?
前回立ち入ることができなかった展望台に到達。
清々しい青空が頭上に広がる開放的な屋上となっていました。
ここまで登ると前回見ることができなかった福岡の海沿いを一望できます。ちょうど大型クルーズ船が寄港していました。
ただ、屋上からのぞく海沿いは建物の設備を挟むのでそこまで視界は良好ではありません。
展望台から眺める福岡市街。3日前に咲き乱れていた桜はもう散っていました。
本当の山にいると錯覚しちゃいそうな緑あふれる場所でした。
春だったので、木々は活力を取り戻そうと若い緑でいっぱいでした。夏でしたら、くっきりとした青空の下、深い緑となった森ができているでしょう。秋でしたら木々の葉は1年の役目を終え赤く染まっているかもしれません。季節によって違った景色が見えそうな場所でした。
(文・写真:周藤卓也@チャリダーマン
自転車世界一周取材中 http://shuutak.com
Twitter @shuutak
Facebookページ https://www.facebook.com/chariderman/
DMM講演依頼 https://kouenirai.dmm.com/speaker/takuya-shuto/)
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