Galaxy Note 7の爆発問題に悩むサムスンをあざ笑うかのように中国メーカーが過酷なバッテリーテストで安全性を誇示する
爆発トラブルが続出したことでリコールに追い込まれたGalaxy Note 7について、Smasungはいまだに原因を特定することすらできていない状態です。そんなGalaxy Note 7をこき下ろすかのように、中国のスマートフォンメーカーBLUBOOが、新型スマートフォンに搭載しているバッテリーに過酷な耐久試験を行って高い安全性をアピールしています。「WOW! The battery of BLUBOO Edge won't explode like Samsung Galaxy Note 7(ワオ!BLUBOO EdgeのバッテリーはSamsungのGalaxy Note 7みたいに爆発しないよ!)」という題名のムービーでは、BLUBOO Edgeバッテリーの過酷な耐久試験の様子を確認できます。
WOW! The battery of BLUBOO Edge won't explode like Samsung Galaxy Note 7 - YouTube
試験を行う男性が手に取るのが、5.5インチスマートフォン「BLUBOO Edge」
バックカバーを取り外すと、白色のバッテリーが現れました。
配線をはさみでカットして……
バッテリーを取り出しました。
最初に行うのは「燃焼テスト」
網状の特殊な容器にバッテリーを置いて……
ガラスのドアを閉めます。
スイッチONで……
容器の下のバーナーから炎が上がりました。
炎はこんな感じで大きくなります。
2分間の燃焼試験が終了。
炎に囲まれたバッテリーは、哀れな姿に。
外側のパッケージは、パラパラとめくれ落ちます。
中からは、折りたたまれて層状になっている薄型のバッテリーセルが確認できます。
折りたたまれたセルを展開すると爆発した痕跡はなし。
2分間の燃焼試験でもBLUBOO Edgeのバッテリーは爆発しませんでした。
次の試験は「短絡(ショート)テスト」
端子にクリップを接続。
バッテリーに温度センサーを取り付けたら準備完了。
バッテリーにプラス・マイナス反対方向に電流を流してショートさせます。
バッテリーの温度は80度以上という危険な状態になっている模様。
1分15秒間の短絡テストでは、最大37Aの電流を流して100度まで温度が上昇しましたが、バッテリーは膨らみこそすれ爆発することはありませんでした。
最後は「重量物の落下テスト」
棒状の金属の下にバッテリーを入れます。
この金属棒に重量物を落下させるとバッテリーに強烈な衝撃が加わるという仕組みです。
スイッチON。
巨大な金属の重りが……
ドスンと金属棒に落下しました。
金属棒の下のバッテリーは大きくへこんでいるのが確認できます。
バッテリーには金属棒の跡がくっきりと付いていました。
1.6メートルの高さから重りを落下させてもBLUBOO Edgeのバッテリーは爆発しませんでした。
燃やしてもショートさせても衝撃を加えても爆発しないという高い安全性を持つバッテリーを採用するBLUBOO Edgeは、SoCにMediatek MTK6737(4コア1.3GHz)、2GBメモリ、16GBストレージ、5.5インチ(1280×720)の液晶ディスプレイを搭載し、OSはAndroid 6.0 Marshmallowを採用しています。なお、バッテリー容量は2600mAhとなっています。
BLUBOO Edgeは価格2万円以下のミドルレンジモデルで、記事作成時点では日本への発送にも対応しているGearBestで1万4543円(送料無料)で販売されています。
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