最大2万fpsで超スローモーションHDムービー撮影ができるデジカメ「Chronos 1.4」

カバンからさっと取り出してすぐにでも撮影可能という手軽さで、最大2万fpsのスローモーション映像を撮影できるハイスピードカメラ(高速度カメラ)が「Chronos 1.4」です。

Chronos 1.4 High-speed Camera by Kron Technologies — Kickstarter
https://www.kickstarter.com/projects/1714585446/chronos-14-high-speed-camera

Chronos 1.4の特徴は大がかりな機材の用意や面倒なセッティングをすることなく、まるでデジカメでスナップ写真を撮影するかのように使えるハイスピードカメラであるということ。名前の「1.4」は処理能力が毎秒1.4ギガピクセルであることに由来していて、最大で1280×1024ピクセルのスローモーション映像を撮影可能。解像度を変更することで、1057fpsから最大2万1649fpsまで対応しています。

どんな映像を撮影できるのかは以下のデモムービーにまとめられています。

Chronos 1.4 demos - YouTube

炎(720p/1500fps)

ハチドリ(960×576/2500fps)

芝刈り機にフロッピーディスクを放り込んで破壊(720p/1500fps)

同じシチュエーションのアップ(640×360/5900fps)

ゼラチンのようなものを銃撃(640×108/19300fps)

水風船を銃撃で破裂させる(736×464/4000fps)

拳銃から弾丸が発射される瞬間(640×96/21600fps)

散弾がゼラチンのようなものに着弾(992×402/3500fps)

フロッピーディスクをまとめて破壊(640×360/5900fps)

同じく、フロッピーディスクをまとめて破壊(640×180/11700fps)

水滴(720p/1500fps)

水槽にグラスを沈める(720p/1500fps)

水中で水風船を割る(720p/1500fps)

フライス盤で金属を切削(720p/1500fps)

ドリルが金属を削り取っているところ(640×320/5900fps)

どのように撮影しているのかというデモンストレーション映像も用意されています。

Chronos 1.4 water drop demo - YouTube

Chronos 1.4を三脚で固定し、その前に照明とカップがセットされています。

ピントを調節

露出を調節

撮影を開始して、上から水滴を垂らします。

撮影した映像を確認。上下にスライダーを動かすとプレビュー画面が動きます。

本体右上のダイヤルを使えばスライダーよりも微調整が効きます。

あとは好みのところを切り出して保存すればOK。

撮影は4秒(8GB)か8秒(16GB)の2種類で、SDカードかUSB端子経由でUSBメモリ、eSATA経由で外付けストレージに保存が可能。バッテリーはニコンのEN-EL4aを使用していて、動作時間は1時間45分。有線LANポートやHDMI端子、オーディオ端子などの入出力も設けられています。

レンズはCマウント・CSマウントのものが使用可能。アダプターを使えばニコンのFマウントやキヤノンのEFマウント、映画用カメラのPLマウントも使えるとのこと。

Kickstarterでは6万5000カナダドル(約542万円)を目標として出資を募集し、2016年11月28日(月)13時時点で26万カナダドル(約2170万円)以上が集まっています。

3939カナダドル(約32万9000円)の出資で容量8GBのChronos 1.4が、4189カナダドル(約35万円)の出資で容量16GBのChronos 1.4が手に入るほか、容量16GBのChronos 1.4と12.5-75mm f/1.2のレンズのセットを4719カナダドル(約39万4000円)で入手可能。このセットは30セット限定で4539カナダドル(約37万9000円)でも入手可能です。なお、日本から出資した場合、送料として129カナダドル(約1万800円)～149カナダドル(約1万2400円)が必要。

出資の締切は2016年12月23日(金)16時59分です。