テクノロジーと科学と美術を組み合わせて植物や羽をスローモーションで踊らせることを可能にした幻想的な額縁「Slow Dance」
「不思議と美と驚きが好きな人のために」開発されたという、植物や鳥の羽といったアイテムにこれまで見たことがないような不思議な動きを授ける額縁が「Slow Dance」です。
Slow Dance – A Frame that Slows Down Time by Jeff Lieberman — Kickstarter
https://www.kickstarter.com/projects/xercyn/slow-dance-a-frame-that-slows-down-time
Slow Danceがどのようなアイテムなのかは以下のムービーから確認可能。鳥の羽や植物が不思議な動きで揺れる様子は映像で見ると非常に幻想的です。
マグカップに植えられた植物を抜く女性。
これを額縁の中の装置にセットすると……
植物がゆらゆらと不思議な動きで揺れ出しました。Slow Danceは人間の視覚能力の限界を逆手に取った仕組みを採用しており、まるで植物がゆっくりと踊り出したかのような、見ている人が「ありえない」と思ってしまう動きになっています。
額縁は棒状のものを2個セットできるようになっています。
落ちそうで落ちない滴が揺れている様子も非常に美しいです。
花や……
羽など、簡単に手に入るもので、自分だけの動く絵画が作れるわけです。
Slow Danceはもともと、ハイスピードカメラでスローモーション映像を撮影していたアーティストのJeff Liebermanさんがダンサーの友人の結婚式のお祝いとして作ったアイテム。ハイスピードカメラでは人間の裸眼では見ることのできない映像を撮影できますが、Slow Danceはその逆で、技術と科学を駆使してスローモーションの様子を現実世界で再生することはできないか?という発想から作られました。
Slow Danceは絵を飾る額縁のようですが、ガラスはなく、オブジェクトを動かすための電磁石とマイクロコントローラー、オブジェクトを固定する2つのクリップが額縁の中に設置されています。ダンスのパターンは複数あり、オブジェクトをゆっくり滑らかに動かしたり、跳びはねさせたりも可能とのこと。額縁のサイズは大体31.75×36.83×5.08センチメートルです。
額縁はパインウッド製で、LEDライトがついているのでオブジェクトが暗闇で浮かび上がります。
額縁の下側にはモードボタンや明るさを調整するツマミがついています。
ホックを使えばSlow Danceを壁にかけておくことも可能。
部屋や置く場所に合わせてオブジェクトを変更できるので、雰囲気に合わせた不思議な動く「絵画」を作れるわけです。
Slow DanceはクラウドファンディングプラットフォームのKickstarterで出資を募っている最中で、目標額7万ドル(約700万円)のところ、締切まで22日を残した時点で既に23万9000ドル(約2400万円)以上を集めることに成功しています。249ドル(約2万5000円)以上の出資で2つの羽がついたSlow Danceを1つゲット可能で、出資額を増やすともらえるSlow Danceの数を増やすことも可能。日本への発送には別途75ドル(約7500円)からの送料がかかる点に注意してください。
なお、締切は日本時間の2016年9月14日22時55分となっています。
Slow Dance – A Frame that Slows Down Time by Jeff Lieberman — Kickstarter
https://www.kickstarter.com/projects/xercyn/slow-dance-a-frame-that-slows-down-time
・関連記事
「Kickstarter」へ出資してゲットする方法&出資しまくった経験からわかった注意点まとめ - GIGAZINE
4K撮影の美麗な映像をライブ配信して部屋と世界をつなげられるデジタル窓「Atmoph Window」 - GIGAZINE
植物は音を「聞く」ことが可能と判明 - GIGAZINE
職場に観葉植物を置くだけで幸福度と生産性がアップ - GIGAZINE
排熱を利用してコンピューターからすくすくと草を生やす方法 - GIGAZINE
数十億年前の恐竜の化石を持ち運べる本物のミニ標本「Mini Museum」 - GIGAZINE
磁石に反応しまくる神秘の液体「磁性流体」で思う存分遊べるキット - GIGAZINE
神秘的な青い液体が磁石に反応してトゲトゲになったり動き回ったりする「LiquiMetal」 - GIGAZINE
・関連コンテンツ