サイエンス

数十億年前の恐竜の化石を持ち運べる本物のミニ標本「Mini Museum」


発掘された化石は太古の謎をひもとく貴重な手がかりになることがあります。そんな貴重な数十億年前の地層の化石や、恐竜の化石・マンモスの毛・昆虫が閉じ込められた状態の琥珀・宇宙からの隕石・歴史的建造物の破片などを持ち運べるサイズに切り分けて、樹脂で固めた本物のミニ標本が「Mini Museum」です。

Mini Museum by Hans Fex — Kickstarter
https://www.kickstarter.com/projects/2054592112/mini-museum

ポケットサイズの本物のミニ標本「Mini Museum」を持つ製作者のハンズ・フェックスさん。


数十種類の化石や鉱物などが樹脂で固められています。


型に流し込んだ樹脂に文字を刻んだりと、作業は全て手作り。


Mini Museumの標本は、このように鉱物を小さなかけらに削って小分けします。


フェックスさんが説明しているのは、1972年にベネズエラに落下して牛を殺したという「バレラ隕石」や……


恐竜トリケラトプスの角の化石なども含まれているとのことです。


これはアポロ11号のコマンドモジュールを覆っていた金色のホイルのかけら。


恐竜のフンの化石まであります。


最大33種類の標本で構成されているMini Museum。


PCの横に置くとこんな感じ。


サイズはS(11種類)が5.08cm×7.62cm×2.54cm、M(22種類)が7.62cm×11.43cm×2.54cm、L(33種類)が10.16cm×12.7cm×2.54cmとなっており、どれも持ち運びが苦にならない大きさです。


標本として収められているの化石や鉱石は、「約45億6820万年前の最古の物質」、「月の岩石」、「火星の隕石」、「チェリャビンスク隕石


「牛殺し(バレラ)隕石」、「約34億3000万年前の生物最初期の細胞を含んだ化石」、「始新世時代の南極のヤシの木の破片」、「恐竜のタマゴの殻」


「最大級の恐竜竜脚下目の脊椎」、「ハドロサウルスの骨」、「トリケラトプスの角」、「ティラノサウルス・レックスの歯」


「約4000~6000万年前の昆虫入り琥珀」、「翼竜の翼の骨」、「K/Pg境界期の化石」、「マンモスの毛」


「紀元前350年ごろのエジプトのミイラの巻き布」、「ロンドン橋の石の一部」、「ベルリンの壁のかけら」、「金の原石のかけら」


エイブラハム・リンカーン家のレンガのかけら」、「1950年代のワイキキの砂」、「ドラキュラ城(ヴラド・ツェペシュ)の土壌」、「ツングースカ大爆発で燃え残った木の破片」


「タイタニック号の石炭」、「1945年の初の核実験で生成されたトリニタイト」、「エベレスト山のクーンブ・アイスフォールに設置されていたはしごの一部」、「はしご周辺の鉱石数種類」


「アポロ11号のコマンドモジュールを覆っていたホイル」、「人間の頭蓋骨」、「人間の脳の化石」といった、数十億年前の化石から比較的最近のものまで、貴重な発掘物を集めた小さな博物館になっているというわけです。ただし、製作者の知る限りでは問題ないとのことですが、国によっては輸入禁止品に該当する場合もあるようです。


なお、Kickstarterのプロジェクトに99ドル(約1万円)を出資すると「Mini Museum」のSサイズ(11種類)を1つゲットでき、179ドル(約1万8000円)でMサイズ(22種類)、239ドル(約2万4400円)でLサイズ(33種類)をゲット可能です。発送は2014年7月ごろを予定しており、アメリカ国外への発送は別途20ドル(約2000円)が必要です。出資の締め切りは日本時間で2014年3月21日の午前3時56分までとなっています。

・つづき
恐竜の化石やミイラの一部などを樹脂の中に閉じ込めた持ち運べる博物館「Mini Museum」レビュー - GIGAZINE


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in サイエンス,   動画, Posted by darkhorse_log

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