アート

ロボティクスとアルゴリズムで肖像画を作り出す「Laarco Studio」作品集


2000~3000本のクギと5mにも及ぶ糸を使い、コンピューターで機械を制御してまるで写真や鉛筆デッサンのような肖像画を生み出すのが「Laarco Studio」です。

Laarco Studio
http://www.laarco.com/

Laarco Studioの作品は以下から。映画「オデッセイ」のマット・デイモンや……


デヴィッド・ボウイ


クリント・イーストウッド


ビートルズなど。これらは全て板に打ち込んだクギに糸を張っていったものですが、糸と糸は衝突しないよう計算されているとのこと。なお、1つ1つクギを打っていくのに12時間、糸を張り巡らせるのは機械を使って14時間と、合計26時間かかって作業を行っているそうです。


レイヤ姫や……


「シャーロック」のベネディクト・カンバーバッチ。


遠くから見ると自然な陰影に見えますが、近くで見ると糸がびっしり張り巡らされていることがわかります。


「インディアナ・ジョーンズ」から、ハリソン・フォード


ハウス・オブ・カード 野望の階段」のケヴィン・スペイシー。


作品を別の角度から見るとこんな感じです。


なお、アルゴリズムには多基準決定分析を使い、できるだけ元となる画像に近づけられており、クギの位置は角検知アルゴリズムとボロノイ図を元に計算されています。クギに糸を巡らせる作業は全てコンピューターで制御されていて、以下のムービーから作成場面を見ることが可能です。

Frida Kahlo timelapse - YouTube


初めはびっしりとクギが打ち込まれているだけの状態。クギの位置からうっすらと人間の顔が見て取れますが、女性か男性かなど、細かい部分はわかりません。


クギに糸を張り巡らせていくと……


徐々に顔が浮き出てきました。


まるで鉛筆でデッサンしているかのような仕上がり。


描かれていたのはメキシコの画家、フリーダ・カーロでした。

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in 動画,   アート, Posted by darkhorse_log

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