取材

名門大洋フェリーの新造船「フェリーおおさかII」に実際に乗ってゆったり船旅を楽しんできました


2015年9月16日に就航した「名門大洋フェリーの新造船『フェリーおおさかII』」は、関西~九州を結ぶフェリーとして活躍しています。今回、新門司港から大阪南港行きの便で、実際に乗ってみるとどういう船旅になるのかを体験してきました。

名門大洋フェリー
http://www.cityline.co.jp/

新門司港のフェリーターミナルに到着。車でそのまま乗船するので、車専用のレーンで待機します。


出航1時間30分前、まだ一般客の乗船は始まっていません。貨物などの専用のトレーラーが何往復もして積み荷を運び入れていました。


乗船手続きは事前にネットで予約した際にプリントアウトした「予約確認書」にあるQRコードを、案内係が持っている端末に読み込ませるだけで完了です。なお、案内係が車まで来てくれるので、車を降りてターミナルに行く必要はありません。


出航50分前、一般客の入船が始まりました。車を車両甲板に置き、案内所のあるロビーへ向かいます。


次から次へと乗船客がやってきます。


案内所に寄り、予約確認書を提示し鍵を受け取りました。


船内にはさまざまな部屋が数多く用意されています。新しい船なので新築住宅のような香りがしていました。


予約した部屋に到着しました。扉は頑丈そうな鉄製でドアを開けるには少し力が要ります。


1人部屋「ファーストS」です。ベッドには浴衣が置いてあります。


入ってすぐベッドの足元側の洗面スペースにタオルや歯ブラシ、手洗い用の洗剤も用意されています。洗面台の下にはゴミ箱がありました。


空調もあります。個室なので自分の快適な温度に設定できます。


机もじゅうぶんな広さがあり、コンセントも用意されているので、ノートPCなどつなげて仕事をしながら過ごすことも可能です。


壁掛け型のテレビも自分専用。好きなチャンネルを見ることができます。


テレビをつけてチャンネル一覧を見てみると「船位航路表示」というオリジナルのチャンネルがあったので、選んでみると……


「現在の位置・速度・到着予定時刻」が表示される画面になりました。車のナビゲーションと同じようにリアルタイムで更新さます。


19時50分、出航の時刻となりました。大きな船体が岸壁からゆっくりと離れていきます。


出航して間もなく通信ができなくなりました。無料のWi-Fiは用意されていて簡単につなげることができるのですが、船自体が圏外になると通信できません。無料のWi-Fiは「外で電波がつかめる時に、船内にも電波を届けてくれる中継器として機能する」という仕様のようでした。


20時30分、夕飯を食べに展望レストランにやってきました。


夕食と朝食どちらもバイキング形式となっており、セットでチケットを買うと2100円(税込)となります。


料理は、船内で調理された作りたてのものが食べられます。特に揚げ物はカリカリの衣でおいしく、マグロやかつおのたたきなどのお刺身も食べ放題で、とても満足できる料理が用意されていました。


レストラン以外にも、自販機や売店で食べ物は購入できます。


ロビーではライブが始まりました。


展望浴室もあるのでゆっくり湯船に入って疲れを癒やすこともできます。


風呂から上がり、後は寝るだけです。今回は本州と四国を結ぶ大きな橋を3つ通過する様子も見たいので、通過予定時刻の5分前にタイマーをセットして寝ることにしました。午前1時20分、来島海峡大橋を通過する時刻になり、展望デッキに行くと予定通り通過する橋を眺めることに成功。


午前3時38分頃、瀬戸大橋を通過しました。


午前6時20分頃、明石海峡大橋に近づいてきました。


展望デッキへ行ってみると、朝焼けを背にした明石海峡大橋や瀬戸内海に浮かぶ船などが見えるなど、見事な景色が広がっています。


大きな橋が徐々に近づいてきました。


真下から見る明石海峡大橋、大きな橋桁に圧倒されます。


明石海峡大橋を通過した後は、海を見ながらゆっくりと朝食のバイキングを食べて腹ごしらえ。


いよいよ目的地「大阪南港」が近づいてきました。定刻通り8時30分の到着予定となっています。


港に入りました。


船がゆっくりと船着き場へ進んで行きます。


降りる準備を済ませた乗客たちがロビーに集まってきました。


車の場合は、到着後そのまま船を下りればオッケー、手続きなどは必要なくすぐに目的地へ向かえます。


今回は「大人1人・車1台(車長4m未満)・シングルファーストS」のプランで、1万7690円(税込)の料金でした。料金は車の種類や泊まる部屋、季節や曜日などで細かく分かれていますので多少前後があります。関西~下関まで車で移動する場合、高速料金やガソリン代だけで比べるとフェリーは割高だと思いがちですが、「移動中に寝ることができ、到着後も疲れが取れた状態で動ける。運転中の事故の心配もない」などホテル代と安心できる分も加えると、むしろフェリーを利用するプランの方が割安に感じれられるかもしれません。

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in 取材, Posted by darkhorse_logmk

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