取材

作品ファンのためのBlu-ray・DVDデジタル視聴サービス「Viewcast」をアニプレックスが開始


Blu-rayやDVDなど、購入した映像商品をスマートフォンやタブレットでいつでも見られるというサービス「Viewcast(ビューキャスト)」の開始をアニプレックスが発表しました。

Aniplex | アニプレックス オフィシャルサイト
http://www.aniplex.co.jp/

Viewcast ビューキャスト
https://viewcast.jp/

アニプレックスのBD・DVDデジタル視聴サービス「Viewcast」PV - YouTube


AnimeJapanでは「クリエイションステージ」という、RED・BLUE・GREENの各ステージで行われているトークやライブとはちょっと趣の異なる、作品の「制作」などの面に軸を置いたステージも行われています。


そのラストプログラムが、アニプレックスの新サービス発表会でした。


クリエイションステージは他のステージと違って、ホール入口近くにある室内で行われます。


イベントはアニプレックスの高橋祐馬さんが進行を担当。


BDやDVDを購入して所持していても、移動中や家の外では見ることができず、また、そもそも「買ったけれども忙しくてまだ開けてもいない」という事例はきっと身近にあるはず、と高橋さん。


アニプレックスが始めるのは、端的に言うと「作品ファンの為のBlu-ray&DVDデジタル視聴サービス」。


サービスの名前は「Viewcast」で、Blu-rayやDVDなど購入した商品を、いつでもスマートフォンやタブレットで見られるというもの。


作品をデジタル視聴できるという類似サービスはいくつかあるものの、大きな違いは、本編映像だけではなく特典(映像・音楽・ブックレット等)も視聴可能だということ。副音声やチャプターなどもあって、自宅で楽しんでいるのとほぼ同じ状態をデバイス上で再現しています。

サービスの企画開発は社内有志5名で実施。


購入した作品にViewcast用紙が同封されているので、スマートフォンやタブレットでViewcast公式サイトへアクセスしANIPLEX+アカウント(登録無料)でログイン。対象タイトルを選択してViewcast用紙記載のシリアルコードを入力し、対象作品アプリ(無料)をインストールしてアプリ内でANIPLEX+アカウントにログインすると、本編映像・特典などが見られるようになります。


第1弾作品は3月30日発売の「心が叫びたがってるんだ。」完全生産限定版で、第2弾には「暦物語」の名前が挙がっていました。


このサービスについて「特典が見られる」などの点以外での大きな違いとして高橋さんが語ったのは「映像サービスに作品が入っている」ではなく「作品に映像サービスがついてくる」ということ。


ステージでは、実際にViewcastで用いられる作品公式アプリがどのようなものなのか、iPadでのデモが行われました。


アプリを起動すると、「本編」「特典映像」「PV・CM集」など、Blu-rayのメインメニューと同じような項目が並んでいます。本編はストリーミングか事前ダウンロードから選べますが、今回はデモの場所があまり通信状態が良くないということで本編はダウンロード済み。


シークは当然スッと目指したところへ一瞬で移動、前半から後半、後半から前半へ飛ぶのもまったく苦になりません。また、画面上に三角形の印が見えていますが、画面をタップすると10秒前・10秒先へジャンプするショートカットアイコンが短時間表示されて、レコーダーと同じような操作が可能。


もちろん、チャプターもそのまま再現。


また、音声も画面右上のメニューで選ぶだけでコメンタリーなど、収録されている他の音声に切り替え可能。


字幕もこの通り。


英語字幕が収録されている場合は英語字幕も。


近ごろは特典としてサウンドトラックが収録されていることがありますが、すぐに再生可能。バックグラウンド再生にも対応しているので、再生したままロック状態にしても大丈夫です。


これは特典として収録されている劇場パンフレット。


スワイプでページを繰れる、電子書籍のような感じ。


ブックレットなどは文字がギッシリだったりしますが、大きく引き延ばして読むことができます。


また、公式アプリを経由するという仕組みから、今後は発売後に新画像・映像・音源などの提供や、絵コンテやアフレコ台本などの制作資料のデジタル閲覧、ネットワークやデジタルと連携した新たな特典企画ができるかも、と未来が語られました。


ちなみに、サイトのFAQの中に、「本編映像や特典(映像・音楽・ブックレット等)のダウンロード、ストリーミング配信の有効期限はいつまでですか?」という質問があって「2年間」という期限が書かれているのですが、これはViewcast登録用シリアルの有効期限のようなものだとのことで、Bru-layやDVDが販売されてから必要な人のところまで行き渡る(つまり売れ終わる)までの期間が1年半ほど、そこに半年の猶予を加えた数字だそうです。当然、手元にダウンロードしたコンテンツが消えてしまうわけではなく、この期限より前に登録すれば見られるので、有効期限内にちゃんとシリアルを登録してあれば、Viewcastというサービスやアニプレックスという会社がなくならない限りは大丈夫、とのことでした。

Viewcastの企画開発を行ったアニプレックスの5人のメンバー。高橋さん自身が忙しすぎて新作BDを開封する暇もないという経験があったことも、これを生む原動力だったそうで、アニメファンにとっては悩みを大きく減らしてくれるサービスとなるかもしれません。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
「AnimeJapan 2016」全記事一覧まとめ - GIGAZINE

日本アニメ100周年を記念して「100年後のアニメ文化のため」のプロジェクトがスタート - GIGAZINE

2016年春季開始の新作アニメ一覧 - GIGAZINE

これまでどんなアニメをどれだけ見てきたのかを簡単に管理・共有できる「Annict」 - GIGAZINE

in 取材,   ソフトウェア,   動画,   アニメ, Posted by logc_nt

You can read the machine translated English article here.