アッツアツの溶かした液状の銅をビッグマックにぶっかけるとこうなる
銅は融解温度の1085度で熱すると固形を保てなくなり、液体状の融解銅に変化します。そんなしゃく熱の銅をビッグマックやココナッツなどにぶっかけた様子を撮影したムービーの数々がYouTubeで公開中です。
Molten Copper vs Big Mac - YouTube
まずはビッグマックを2つ用意。
と思ったら実験に使うのは1つだけで、もう1つは男性が食べる分でした。
ガスで過熱できる石の炉の中には……
融解してトロトロになった銅が入っていました。
そのままビッグマックへぶっかけます。
融解銅はビッグマックにコーティングされていくわけではなく、水と油のようにジャンジャン外側にはじかれていきます。ただしあまりの高温にバンズが炎上。
焦げ目がついてきたらトングでバンズを外してパティにも融解銅をかけていきます。
ビッグマックの周りにはしゃく熱の銅だまりが形成されており、分解したビッグマックを置くだけでもジュージューと音を立てています。
最終的にほぼ全ての構成部が真っ黒焦げ。
バンズの上側は炭化して石みたいになっています。
一方でビーフパティはねちょねちょと流動食みたいになりました。
全ての食材にしっかり火が通ったら、トングでそこら中に払いのけます。
アツアツの銅に水をぶっかけて……
冷めたら手で持てるようになりました。
固まった銅にはビッグマックの残骸がこびりついており、ビッグマックから流出した成分のせいなのか、カラフルな色合いになっています。
以下は同じ男性がココナッツに溶解銅を注ぎ込んだらどうなるか試したムービー。
Molten Copper vs Coconut Part 2 - YouTube
何の変哲もないココナッツを用意。
先端を丸くくり抜き、中身のココナッツジュースはコップに注いでおいしくいただいていました。
というわけで過熱して液状になった銅を……
くり抜いた穴から注ぎ込んでいきます。
高温の銅がココナッツから噴き出しており、近くにいるとかなり危険です。
最終的に銅が「ボコン!」と内部ではじけて……
世にも奇妙な火を噴くココナッツができあがってしまいました。
水を入れて冷却し……
ココナッツの殻を割ると、中からキノコみたいな形に固まった銅が出てきました。
なお、このムービーの作成者はYouTubeの「Tito4re」というチャンネルで、ポップコーン・オモチャ・氷塊・銅線などありとあらゆるものに溶解銅をぶっかけるという動画を投稿しまくっています。たまに爆発するものがあったりと、いずれも反応が違ってついつい見てしまう内容になっていますが、ザッとあれこれ見たい場合は以下のダイジェスト版のムービーもあります。
Tito4re Channel - YouTube
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