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人糞には数千億円分の金・銀・銅などの希少金属が含まれていると判明

By Bullion Vault

人間の排泄物に金などの希少金属が含まれており、アメリカ人100万人あたりで1300万ドル(約16億円)の価値に相当する希少金属を排出するという研究結果が登場しています。これは、単純計算でアメリカ人全体の排泄物から4800億円相当の希少金属が採れる可能性があることになります。

Characterization, Recovery Opportunities, and Valuation of Metals in Municipal Sludges from U.S. Wastewater Treatment Plants Nationwide - Environmental Science & Technology (ACS Publications)
http://pubs.acs.org/doi/abs/10.1021/es505329q

Sewage -- yes, poop -- could be a source of valuable metals and critical elements | EurekAlert! Science News
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2015-03/acs-s-y022015.php

US Geological Survey(USGS)のキャサリーン・スミス博士らの研究チームが、アメリカの下水から排出されて土壌や川に排出される汚泥の成分を電子顕微鏡で分析した結果、イットリウム(Y)、ランタン(La)、セリウム(Ce)、ポラセオジウム(Pr)、ネオジム(Nd)などのランタノイドが土の成分由来であるのに対して、ルテニウム(Ru)、ロジウム(Rh)、パラジウム(Pd)、銀(Ag)などの金属が「人」由来であることを発見しました。つまり、人間の排泄物からこれらの金属が土壌に染み出しているというわけです。


スミス博士の研究では、人由来の金属の中でも銀や金、銅、りん、亜鉛、鉄、パラジウム、マンガンなどの特に有用な13種類の金属について価値を算出しており、アメリカ人約100万人あたりの排出量は1300万ドル(約16億円)分にも上ると試算されています。また、スミス博士によると、森林や川に排出される人由来の金属成分を取り除くことができれば、経済的な価値とともに自然環境を保護できるという2つの面での利益が生まれるとのこと。アメリカでは下水処理場によって処理された汚泥の半分は埋立地に、残りの半分が森林に肥料として散布されていますが、スミス博士は汚泥から価値のある金属を分離して採取する方法を開発する必要性を指摘しています。

By dbarronoss

なお、このような現代社会に潜む隠れた「金鉱」は人糞に限らず多種多様であることが知られており、日本国内でもPCや電化製品の基板(マザーボード)やスマートフォンから金やレアメタル取り出す方法や、工場の煙突にこびりつく灰から純金を取り出す方法などが実行されています。

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in メモ,   サイエンス, Posted by darkhorse_log

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