ビル・ゲイツが人間の便から作った水をごくごく飲み技術力の高さを実証する廃棄物処理&浄水&発電装置「Janicki Omniprocessor」
人間が排泄した大便、つまり人糞を処理するだけでなくそこから電気エネルギーと浄水を取り出せる"一石三鳥"の廃棄物処理装置「Janicki Omniprocessor」を、あのビル・ゲイツが見学し、人糞を処理して取り出した浄水を自ら試飲するムービーが公開されています。
This Ingenious Machine Turns Feces Into Drinking Water | Bill Gates
http://www.gatesnotes.com/Development/Omniprocessor-From-Poop-to-Potable
Digg Dot Tumblr Dot Com
http://digg.tumblr.com/post/107324760174/i-watched-the-piles-of-feces-go-up-the-conveyer
Janicki Omniprocessorがどのような仕組みの装置かは、以下のムービーを見れば一発で分かります。
Janicki Omniprocessor - YouTube
これが一石三鳥の廃棄物処理施設「Janicki Omniprocessor」
「発展途上国では安全な廃棄物処理施設がないという深刻な問題があります」と語るビル・ゲイツ。その大問題を解決し得るのがJanicki Omniprocessorというわけです。
Janicki Omniprocessorの仕組みは、こんな感じ。写真右から運ばれてくる人糞が、電気や浄水や灰になります。
まずは人糞がベルトコンベアで運ばれ……
高熱の釜を通った人糞から水蒸気が分離・抽出されます。
水蒸気は高温・高圧状態なので……
タービンを回して発電可能。
水分が取り除かれた廃棄物自体も高温で燃焼させることで熱エネルギーから電気を作り出します。
最終的に残された灰まで再利用可能とのこと。つまりJanicki Omniprocessorは、人糞がすべて「お金」に化ける施設というわけです。
Janicki Omniprocessorから生み出された浄水をコップに注いでもらうゲイツ。ちなみに、水はわずか5分前までは排泄物の状態でした。
ゴクリと飲むと「うん。水だね」
Janicki Omniprocessorは、発展途上国でも運用できるように「シンプル」であることを重要視された廃棄物処理施設です。人糞という廃棄物を処理する過程でエネルギーや浄水を取り出せることから、お金を生み出しながら廃棄物を処理できる施設として発展途上国を中心に導入が期待されています。
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