乗り物

スマホと連携するキッズ用スマートカート「Actev Arrow」


Bluetoothで解錠できるスマート南京錠「Noke」や、寝ている人のリズムに合わせて睡眠環境を整えてくれるスマートベッド「it」など、スマートフォンと連携して新しい機能を実現する「スマート」なデバイスが次々に登場しているなか、今度はスマートな性能を備えた子ども用電動カート「Actev Arrow」が登場しています。

Actev Arrow – the First ‘Smart-Kart’ For Kids
http://actevmotors.com/

世界初の「スマートカート」であるActev Arrowは、電動モーターとバッテリーを搭載して走行する子ども用カート。本物のレーシングカーと同じく、地面スレスレのシートに座り、右足のアクセルと左足のブレーキ、そしてハンドルを操作して操縦するようになっています。


そんなActev Arrowが実際に走行する様子やスマートな特徴は以下のムービーで見ることができます。

Introducing Actev Motors Arrow Smart- Kart on Vimeo


ゲームを遊んでいる女の子。ゲームコントローラーを操作して遊んでいるゲームは……


ドライビングゲーム。指先の操作だけで楽しめるゲームは楽しいものですが、やはり実際のドライビングとは全く異なるもの。


子どもがゲームが大好きなのはどこに行っても同じ。そして、「子どもは外に出て遊んで欲しい」という親の願いも世界中で共通であるようです。


そんな願いを安全に実現できるのがActev Arrowというわけです。


シート裏のスイッチを押すと、スマートデバイスらしさ満点の青いランプが点灯。


そして実際に路上へ。Actev ArrowはWi-Fi機能を搭載しており、親のスマートフォンと連携して動作することが可能です。


道路脇でスマートフォンを操作するお父さん。


その画面では、最高速度を設定していました。このようにスマートフォンで最高速度を自在に設定できるので、初めての運転でも安全というわけ。


そこにお母さんが登場。


「ちょっとやり過ぎよ」とばかりに最高速が低く下げられてしまいました。やっぱり子どものケガが気になってしまうのは仕方ないところ。


また、スマートフォンと連携することで運転が可能な範囲を設定する「ジオフェンス機能」も内蔵。家の前の道だけを可能にして、その先の太い道は運転NGにしておけば、大きな自動車と遭遇する危険を下げることもできるいうわけです。


このようにして安全な環境を整えた上で、実際のカートで練習させることが可能。


また、Actev Arrowは衝突防止機能も搭載しているとのこと。


前方に取り付けられたカメラで障害物を検知し、衝突の危険を回避する機能が搭載されているそうです。


安全な状況を整えておけば、安心して子どもにカートの運転を練習させてあげられるというわけです。危険な場合に、スマートフォンからActev Arrowを強制的にストップさせる機能や、一定時間以上ストップした場合に通知する機能も備わっています。


Actev Arrowの基本構成は、以下のようなスケルトン状態の車体。シートとタイヤ、ハンドルだけというシンプルな構造はまさにレーシングカートと同じ。対象年齢は5歳から9歳とのことで、両足で操作するペダルは子どもの成長に合わせて調整することが可能です。


車体後部のカバーの中にはバッテリーやモーターを搭載。最高速は時速12マイル(約19km/h)となっています。


カバーの中には2つのモーターを内蔵。モーターは動力を生みだすことに加えてブレーキ時に電力を回収する回生ブレーキとしても動作するとのこと。興味深いのは、左右のタイヤをつなぐドライブシャフトが貫通しておらず、左右独立タイプになっているところ。はたしてどのような理由でそうなっているのかは不明ですが、ソフトウェア次第では左右後輪を独立制御してコーナリング性能アップさせたりすることも可能になるかも。


Actev Arrowは2016年2月11日に発表され、ウェブサイトでは予約の受付が開始されています。フレームだけのスケルトンボディは599.95ドル(約6万8000円)と意外とリーズナブル。ボディにかぶせるレーシングカータイプのカウルはレッドとシルバーが用意されており、それぞれ99.95ドル(約1万1000円)となっています。


アクセサリーには、1時間から2時間の走行が可能なダブルサイズのバッテリー(149.95ドル:約1万7000円)、30分から1時間走行できる標準サイズのバッテリー(99.95ドル:約1万1000円)、そして急速充電器(49.95ドル:約5700円)が用意されています。バッテリーの電圧は43.2Vで、容量はダブルタイプが4000mAh、標準タイプが2000mAhとなっており、急速充電器を使うとそれぞれ3時間・1時間半でフル充電することが可能。さらに、リヤタイヤにかぶせてドリフト走行を可能にする強化ナイロン製「ドリフトキット」(49.94ドル:約5700円)も用意されています。


Actev Arrowはサイトで予約を受付中で、2016年夏の出荷が予定されています。

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in ソフトウェア,   ハードウェア,   乗り物,   動画, Posted by darkhorse_log

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