メモ

Amazonがネットではない実店舗を300~400カ所オープンさせると報道、これにAmazonはお怒りの様相


世界最大のネット通販企業であるAmazonが、実店舗型の書店をオープンさせる計画が報じられました。これはアメリカの大手不動産投資会社のCEOが明らかにしたものなのですが、Amazonの主要な人物がこれらの報道に対して怒りを明らかにするという事態になっているようです。

Amazon plans hundreds of physical bookstores: DJ, citing mall CEO
http://www.cnbc.com/2016/02/02/amazon-plans-hundreds-of-physical-bookstores-dj-citing-mall-ceo.html

Amazon Plans Hundreds of Brick-and-Mortar Bookstores, Mall CEO Says - WSJ
http://www.wsj.com/articles/amazon-plans-hundreds-of-brick-and-mortar-bookstores-mall-ceo-says-1454449475

Amazonの実店舗への本格的な進出を明らかにしたのは、不動産投資会社「General Growth Properties」のCEOであるSandeep Mathrani氏です。同社はハワイにある「アラモアナセンター」などの有名ショッピングモールをアメリカを中心に120か所以上所有している企業で、Wall Street JournalによるとMathrani氏は業績発表会の席でアナリストからの質問に答える中で、Amazonの出展計画について述べたとのこと。

Mathrani氏はその席上で「Amazonの実店舗がオープンすることになりました。彼らの目標は、私の知る限りは300から400店舗です」と語ったとのこと。Wall Street Journalの記者は「速報:Amazonは300から400の実店舗をアメリカ中にオープンさせる計画」という以下のツイートを行っています。

BREAKING: Amazon expected to open 300-400 PHYSICAL bookstores around U.S. https://t.co/saByPu5CMe by @GregBensinger pic.twitter.com/4rzLmCCZL6

— Dennis K. Berman (@dkberman)

今回明らかになったAmazonの実店舗計画ですが、実はAmazonは2015年11月にシアトルで実店舗「Amazon Books」の1号店をオープン済み。「Amazon.comの物理的な拡張版」として作られた店舗は小規模ではあるものの、反響が上々だったためか、今回の店舗拡大の動きがおこっているものとみられます。なお、Amazon Booksで販売される書籍には、インターネット上と同じ価格がつけられるようになっているとのこと。

Amazonがついに開店させたリアル書店フォトレポート、中はこんな感じ - GIGAZINE


Amazonの「実世界」への進出は、当然のように数々のメディアにも注目されています。そんな中、米GIZMODOが掲載した記事の内容に対し、Amazonの一部の幹部が怒っているようです。

Amazon Will Open Over 300 Physical Bookstores Because Life Is a Practical Joke Played On Us All
http://gizmodo.com/amazon-will-open-over-300-physical-bookstores-because-l-1756692355

記事の中では、オープンが予想されるAmazon店舗の概要に触れた上で、過去20年にわたってAmazonが安い価格で書籍を販売することで数々の既存型書店を撤退に追いやった経緯を挙げ、「インターネットと同じ価格で本を売る」というAmazon実店舗の方針を「非常に愉快である」と記しています。


この記事を含む数々の報道に対し、「AmazonのCEOでない人(non-Amazon CEO)」が怒っているとの匿名の情報が米GIZMODOの記者に届いたとのこと。その人物は記事の内容を「ミスリーディング(誤解を招く)なもの」と断罪していますが、米GIZMODOが何度も求めた公式の否定を拒否してきたとのこと。そしてさらに、この「公式の否定を拒否したこと」に対する報道について、AmazonのCEOでない人がさらに怒っている、という経緯が明らかにされています。

公式の否定がないところをみると、何らかの計画が進められているのはどうやら間違いないと思わざるを得ない状況。かつて、従来型店舗の閉鎖に影響を与えてきたAmazonが、再び実店舗型の書店をオープンさせるというのは、少し皮肉な話であり興味深いと感じさせられる一件です。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
Amazonの運送業進出に向けた知られざる物流ハブ構想「エアロスミス」計画とは? - GIGAZINE

元Amazon社員が明かす、”最強の捕食者“Amazonのビジネスモデルとは? - GIGAZINE

アメリカで中国人経営の本屋が生き残るためにとった戦略とは? - GIGAZINE

92%の大学生が電子書籍よりも紙の本を好むことが判明 - GIGAZINE

電子書籍に移行することで失われる読書体験の中身が少し判明 - GIGAZINE

世界で2番目に美しい本屋さんで、優雅な時間に浸ってきた - GIGAZINE

in メモ, Posted by darkhorse_log

You can read the machine translated English article here.