Samsungが中国市場で急速に力を失い没落しつつあることが判明
IDCの調査で2015年のスマートフォン・全世界シェア1位の座をかろうじて死守したSamsungですが、これまでシェアトップに大きく貢献してきた中国市場で、ついにトップ5から滑り落ちたことが分かりました。Samsungのスマートフォン販売に暗雲が立ちこめています。
Samsung drops out of the top 5 smartphone vendors list in China - SamMobile
http://www.sammobile.com/2016/02/01/samsung-drops-out-of-the-top-5-smartphone-vendors-list-in-china/
Strategy Analyticsが、中国のスマートフォン市場の2015年第4四半期のシェアを発表しました。これによると、2015年第4四半期に中国国内で最もスマートフォンを売ったのはHuaweiで、これにXiaomi、Apple、Vivo、OPPOと続いてトップ5を形成。Samsungはついに中国スマートフォン市場のトップ5から陥落したことが明らかになりました。なお、2015年通期で最もスマートフォンを売ったのはXiaomiでシェアは15.4%。以下、Huaweiが14.2%、Appleが11.3%、Vivoが8.4%、OPPOが7.6%と続き、Samsungはついにトップ5ベンダーの座を失っています。
これまで中国市場で常にトップ5に入ってきたSamsungでしたが、Xiaomi、Huaweiなどの中国メーカーが、Samsung製スマートフォンのお株を奪うような高性能端末を圧倒的な低価格で販売し始めた結果、ついに中国でシェアを切り崩されました。中国メーカー以外で唯一トップ5に残ったライバルのAppleとは、くっきりと明暗が分かれる結果となっています。
巨大市場の中国市場で急速に力を失いつつあるSamsungは、他の市場でも中国メーカーとの熾烈な争いを余儀なくされそうです。アジアでは中国に次ぐ巨大市場のインドでは、低価格スマートフォンとしてモバイルOS「Tizen」で勝負をかけるSamsungですが、その評価は芳しくなく、低価格スマートフォンのAndroid One端末との競争を余儀なくされており、そこに中国製スマートフォンが本格参戦すると、さらに厳しい局面を迎える可能性があります。
・おまけ
Samsungはスマートフォン市場でのシェアを死守するべく、2016年2月2日にSamsung製スマートフォンのデフォルトブラウザ「Samsung Internet for Android」の広告ブロック機能を解禁。Android 6.0 MarshmallowのAndroid端末で利用可能になり、コンテンツブロック拡張用APIの提供もスタートさせています。AppleがiOS 9で始めた広告ブロック機能にSamsungが追随した形です。
広告ブロック用API提供に伴い、Adblock FastやCrystalなどのSamsung端末の標準ブラウザ対応アプリがリリースされています。
ところが、Googleの判断により、Samsungブラウザ用の広告ブロックアプリ「Adblock Fast」は、Google Playから速攻で、開発者ポリシー違反を理由に削除されるというトラブルに遭っています。
Samsungブラウザ専用の広告ブロックアプリをGoogleが速攻でPlayストアから削除 - GIGAZINE
また、低価格端末よりも利幅の大きいハイエンドスマートフォンの販売は極めて重要で、Samsungは2016年3月にもGalaxy S7(仮称)をリリースする見込み。さまざまなリーク情報があるGalaxy S7の外観がリークされており、丸みを帯びたデザインになる可能性が指摘されています。
Part two.
— Evan Blass (@evleaks) 2016, 2月 1
(Background: https://t.co/JT6X0g8sBu) pic.twitter.com/SOtHYAJexu
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