ローマ教皇とGoogleのエリック・シュミット会長が会合
Googleを巨大なグローバル企業に成長させたエリック・シュミット氏とフランシスコ教皇が、突如ローマ・バチカンで15分の会合を行いました。ヒラリー・クリントン国務長官の政策アドバイザーを務め、現在はGoogle Ideasの代表であるジャレッド・コーエン氏も同席したとのことで、その時の様子が公開されています。
Pope Francis to join Google's Eric Schmidt in rare tech industry meeting | World news | The Guardian
http://www.theguardian.com/world/2016/jan/13/pope-francis-google-alphabet-eric-schmidt-vatican-meeting-us-tech-ceo
The pope is reportedly meeting with Alphabet's Eric Schmidt for 15 minutes | The Verge
http://www.theverge.com/2016/1/13/10764128/pope-francis-meeting-google-eric-schmidt
フランシスコ教皇(法王)はアルゼンチン出身で、過去にナイトクラブの用心棒や床の清掃、科学研究所の実験に携わっていた人物。貧しい人々への奉仕に力を入れており、ロックアルバムをリリースしたり、臆せずに意見を表明する姿勢が「率直すぎる」と表現されることも。2014年にはインターネットについて、「これは神からの贈り物です」と述べたことでも話題になりました。
ローマ教皇が「インターネットは神からの贈り物である」と発言 - GIGAZINE
以下から実際に行われた会合の映像を見ることができます。
Pope Francis meets with Google executive, Eric Schmidt - YouTube
部屋に通されるシュミット氏。
「物事を理解してもらうために、あなたと協力したいのです。私たちは実現できます」と語るシュミット氏の言葉を通訳を通して教皇に伝えます。
教皇は「祈ることを忘れないでください」と返答。
79歳のフランシスコ教皇はテクノロジーに明るくありませんが、インターネットについては、コミュニケーションの質を育て、共有することができるという点で「本当に素晴らしいもの」とコメントしており、人々が出会い、団結する可能性を広げることから「神からの贈り物」だと語っていました。現在はGoogle Hangoutsを使いこなし世界中の子どもたちと会話しており、「若い世代とつながりたい」と始めたTwitterアカウントのフォロワーは800万人を越えています。一方で、法王はシュミット氏が「すばらしいもの」と呼ぶ資本主義を「貧困と不平等を生み出す」と非難していました。
2人で話し込んでいるようですが、詳しい会話内容などは不明。
コーエン氏が法王に、22カ月になる娘に対してアドバイスをください、と頼むシーンもありました。
この会合にどのような意図があったのか、Googleの今後にどのような影響を及ぼすのか、気になるところです。
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