カメラの進化の歴史を11枚のポートレートで追う「Camera Evolution Explained In Just 11 Portraits」
カメラがどのように進化してきたのかを、人物写真(ポートレート)で追っていくムービーが「Camera Evolution Explained In Just 11 Portraits」です。ムービー中で使われている写真はそれぞれの別のカメラで撮影したものではなく、Photoshopを使って写真を加工することで、まるで当時のカメラで撮影したような風合いを再現してあります。
Camera Evolution Explained In Just 11 Portraits - YouTube
カメラの歴史をたどるため、現代のカメラを使ったポートレイトの撮影と……
撮影した写真をPhotoshopで加工するという作業が行われました。
まず最初に再現したのはピンホールカメラの写真。
ピンホールカメラは露出時間を長く確保する必要があるため、撮影時間があまりにも長く、モデルがうつらうつらと居眠りしてしまったようです。また、ピンホールカメラにはピントを調整する機能が存在しないので、全体的にぼんやりとした写真になっています。
次は、1839年に発表されたダゲレオタイプという撮影技法。銀メッキを施した銅版を使用するため、日本では「銀板写真」とも呼ばれています。
撮影した銅版を現像する際には水銀の蒸気に当てるため、写真の縁に蒸気の跡がもやもやとした形で出ているようです。
カロタイプは、感光紙を使うことで、ダゲレオタイプとは異なり写真の複製が可能になりました。
現像した写真はセピア色で、ダゲレオタイプよりも陰影がキレイに出ています。
アンブロタイプ写真は1850年代のイギリスで発明されたもので、湿板写真とも呼ばれています。
アンブロタイプ写真では、ガラス板にコロジオンという混合液を塗って湿らせることで映像を焼き付けるので、露光時間が5秒~15秒ほどに縮まりました。
続いてはライカのスチールカメラ。
映画用の35mmフィルムを使用して写真を撮影していました。
インスタントカメラの代名詞とも言えるポラロイドは、1948年に登場。
撮影したその場で写真が見られることで、爆発的な人気を得ました。
ロモグラフィーは、日本のコンパクトカメラ「コシナCX-2」を参考に、1982年にソ連の国防省で作られたものが始まり。
カラーフィルターを使うことで、個性的な写真が撮影できるフィルムカメラです。
1980年代に登場したレンズ付きフィルム(使い捨てカメラ)は、プラスチック製の筐体にフィルムが装てんされた状態で販売されるため、安価で購入でき、すぐに写真を撮ることができるカメラとして普及しました。
フィルムを取り出すことなくカメラ本体ごと現像に出すことができるという手軽さもウリで、現像した写真の左下に日付が入っているものもありました。
一眼レフカメラ(Single Lens Reflex、SLR)は、撮影レンズを通った像をファインダー越しに直接見ることができるカメラ。
以下のような写真が撮影できます。
一眼レフカメラの技術と、イメージセンサーや画像処理技術などのデジタル技術を組み合わせたのがデジタル一眼レフカメラ(Digital Single Lens Reflex、DSLR)。
フィルムの代わりにCCDセンサーやCMOSセンサーなどの撮像素子を使用していますが、構造自体は一眼レフカメラとほぼ同一です。
そして、最後はスマートフォン。
カメラ関連アプリで編集した写真や、自分で自分を撮影する自撮り(セルフィー)がポートレートとして一般的になっています。
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