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無料で簡単にサイト全体の表示速度を劇的にアップさせる「CloudFlare HTTP/2」


Web負荷分散システムを提供するCloudFlareが2015年6月に発表された通信プロトコルHTTPの新バージョン「HTTP/2」のサポートを開始しました。HTTP/2はSPDYを改良しパフォーマンスを上げたものですが、CloudFlareを利用すればさらに高速でウェブサイトの表示が可能になります。

CloudFlare HTTP/2 | CloudFlare | The web performance & security company
https://www.cloudflare.com/http2/


各地に分散されたキャッシュサーバーを介してアクセスすることでウェブサーバーの負担を軽減させるCloudFlareは、サービスが無料であることと、「CloudFlareアカウント作成」「DNSレコード入力」「CloudFlareのネームサーバー名をウェブサーバーに登録」というステップで簡単にサービスを利用できることが特徴のサービス。概要ページによるとCloudFlareを利用すると読み込みの速度が通常の2倍にアップするとのことです。

2015年6月に16年ぶりにHTTPプロトコルが改訂され、パフォーマンスを上げると共に、CSSやJavaScriptなど現在のウェブサイトで多様されるツールに最適化したことに伴って、これまでHTTP/1.1とSPDYについて通信を高速化するサービスを提供してきたCloudFlareは、2015年12月3日からHTTP/2のサポートを開始すると発表しました。

CloudFlare HTTP/2の仕組みはこんな感じ。ウェブサイト閲覧者のブラウザがHTTP/2をサポートしている場合はHTTP/2に対応したサービスが適用され、ブラウザがSPDYをサポートしておりHTTP/2をサポートしていない場合はSPDY対応のサービス、それより古いブラウザの場合はHTTP/1.1に対応したサービスが自動的に選ばれるというもの。ユーザー側で互換性を選ぶ必要がなく、常にブラウザに最適化された通信方法が採られるようになっています。なお、現在サービスを利用している人は自動的に最適化が図られます。


CloudFlareを使ってコンテンツをHTTP/1.1で表示すると5.32秒かかるところ、HTTP/2では0.62秒で表示できるという例が挙げられています。


サービスは無料・Pro・Business・企業向けの4つのプランが用意されており、このページの各プラン下に表示されている「Sign up now」というボタンをクリックすると登録作業が始まります。


・追記 2015/12/07 10:16
「CloudFlare HTTP/2」が「HTTP/2」のサポートを開始してからHTTP/2接続の数が劇的に増加したことを明らかにし、HTTP/2接続を最大限に生かすためにオススメのブラウザ拡張機能やコマンドラインツールを公開しました。

HTTP/2 and SPDY indicator - Chrome Web Store
HTTP/2 and SPDY indicator :: Add-ons for Firefox
HTTP/2 Test | A simple HTTP/2.0 test tool
Claire - Chrome ウェブストア
stefanjudis/is-http2-cli · GitHub
Nghttp2: HTTP/2 C Library - nghttp2.org
fstab/h2c · GitHub

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in ネットサービス, Posted by darkhorse_log

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