サイエンス

あめやチョコなどのジャンクフードとうつ病の関係とは?

by Bob Usher

女性が閉経後に発症しやすいうつ病を治療するための研究が行われていますが、閉経した女性を対象とした実験からは、砂糖を多く含むジャンクフードがうつ症状に関係していることが判明しました。

The Strange Link Between Junk Food and Depression | TIME
http://time.com/3939974/sugar-junk-food-depression/


世界保健機関(WHO)は現代社会に大きな影響を与えている現代病のひとつに「うつ病」をあげていますが、コロンビア大学で精神医学を研究しているJames E. Gangwisch助教授は「毎日の食事内容がうつ病に関係している」とアメリカの臨床栄養学会誌で発表しました。Gangwisch助教授は、子どもの頃に甘いものが大好きだったのですが、「甘いものをたくさん食べた日ほど、翌日に気分が沈みがちになる」と気付いたそうです。

ジャンクフードとうつ症状の関係について興味を持ち続けていたGangwisch助教授は、グリセミック指数(GI値)が高い食べ物がうつ病に影響しているのかどうかを調査しました。GI値とは炭水化物を含む食品を食べた際に血糖値がどのくらい上がるかを表す指数のことです。女性の健康問題を研究しているWHI(Women's Health Initiative)の「閉経後の女性が普段食べている食事とうつ症状の度合い」についてのアンケート結果を分析したところ、GI値の高い食事をとっている人ほど、うつ病を発症する可能性が高いことが明らかになりました。

by Helga Weber

また、料理に砂糖を加えるとうつ病を引き起こす割合が高くなる一方で、食物繊維、全粒粉、新鮮な果物や野菜、乳糖などはGI値が低く、うつ病の予防にも効果があることが判明。Gangwisch助教授の分析からは、GI値の高い食べ物がなぜうつ病に関係しているのかという詳しいメカニズムは分かっていませんが、ひとつの可能性として「砂糖とでんぷんを取り過ぎることが、内臓の炎症や心疾患の要因なのではないか」とGangwisch助教授は推測しています。砂糖とでんぷんの過剰摂取は、インスリン抵抗性の原因としても知られていて、うつ病の治療を受けている患者はインスリン抵抗性も同時に発症していることが多いとのこと。

Gangwisch助教授の研究チームでは今後、閉経後の女性だけでなく男性や若い女性のうつ病と食事の関係についても研究を進める予定とのことです。

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