Googleが360度ムービーで舞台上から間近でオーケストラ・演劇を視聴可能なコンテンツを公開
YouTubeでは人間のようにグリグリと視点を変更しまくることができる360度ムービーを見ることができますが、3台のカメラでオーケストラのコンサートを撮影して、まるでオーケストラの演奏中に舞台を歩き回るかのように視聴できるコンテンツが公開されています。
Step on stage with the Performing Arts - Music
https://performingarts.withgoogle.com/en_us/music
Google Cultural Instituteでは、3台の360度カメラで舞台芸術を撮影したムービーを視聴できる「Step on stage」というコンテンツを提供しています。オーケストラの360度・3カメラムービーを見るには、「START THE 360° PERFORMANCE」をクリック。
まずはイントロがスタート。360度ムービーで体験できるオーケストラの舞台はニューヨーク。
伝統あるカーネギー・ホールの協力のもと、オーケストラのコンサートが撮影されています。
ヤニック・ネゼ=セガン氏が指揮するフィラデルフィア管弦楽団による「ペール・ギュント」の演奏を臨場感あふれる360度ムービーで体験できるようになっています。
というわけで、演奏がスタート。管楽器隊の後方の視点が映し出されています。ムービーをクリックしながらドラッグすると……
ぐりぐりと周囲へ視点を移動させることが可能。「ホルンの人が足元に置いている三角形のものは一体……?」と眺めていると、パートごとにホルンに付け外しして音色を変えるアイテムであることが分かったり……
序盤は打楽器のパートがないため「演奏していない演奏者が何をしているのか」というような、普段見られない一面をまるで舞台上で見ているかのごとくじっくり眺めることができます。
画面中央の「2」と書かれたボタンをクリック。
指揮者の手前の弦楽器隊と管楽器隊の間のカメラになりました。
真後ろに視点を移動させてみると、1カメラで後ろから見えていた管楽器の演奏者たちを前から見ることに。
3カメラに変更するとこんな感じで、まるでオーケストラの演奏中に好きな場所をキョロキョロ歩き回るように視聴することを可能にしてしまったわけです。また、スマートフォンなどのモバイル端末なら端末の向きで視点が変わるので、より臨場感を感じられるかも。
相応のスペックの端末がないとカクカクになってしまうのが難点ですが、同じ360度ムービーがYouTubeでも公開されています。以下のムービーの場合、3つの360度カメラによる視点が自動的に切り替わり、手動で切り替えることはできません。しかし、画質を調整してスムーズに演奏を視聴することが可能。
Carnegie Hall 360 Video featuring The Philadelphia Orchestra - YouTube
なお、「Step on stage」では、ほかにもベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のコンサートや、リオデジャネイロ市立劇場で行われた演劇のリハーサル、イギリスのロイヤル・シェイクスピア・カンパニーによるヘンリー五世(シェイクスピア)といった4種類の舞台芸術の360度ムービーも公開中。プロの芸術を一般の観客とは異なる視点で体験できる、Googleのテクノロジーが活用されたコンテンツは必見です。
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