スター・ウォーズのジョージ・ルーカス監督はインターネットを使っていない
By Red Touch Media
2015年12月18日(金)にシリーズ最新作となる「スターウォーズ/フォースの覚醒」が公開されますが、監督はエピソード1~4までのジョージ・ルーカス氏ではなくJ・J・エイブラムス氏が務めています。ルーカス氏の手からスター・ウォーズが離れたことになり、The Washington Postが同氏に対して行ったインタビューでは「離婚のようなものだった」と作品との別れを表現しているのですが、インタビュー中にルーカス氏は私生活について言及していて、その中で同氏がインターネットの使用を約15年間も避けていることが明らかになっています。
George Lucas: To feel the true force of ‘Star Wars,’ he had to learn to let it go - The Washington Post
https://www.washingtonpost.com/lifestyle/style/george-lucas-to-feel-the-true-force-of-star-wars-he-had-to-learn-to-let-it-go/2015/11/27/d752067a-8b1f-11e5-be8b-1ae2e4f50f76_story.html
「スターウォーズ/フォースの覚醒」を配給するディズニーは、2012年に映画製作会社ルーカスフィルムを総額40億5000万ドル(当時のレートで約3223億円)で買収することで、同社の株式を100%所有するルーカス氏と合意に至りました。ルーカス氏はThe Washington Postのインタビューで当時の心境を「離婚のようなものだった」と、スター・ウォーズが自分の手から離れることを長年連れ添ってきた夫婦の別れに例えて表現しています。
by Disney
ルーカスフィルムの売却後はルーカス氏がスター・ウォーズの新シリーズに専門的なアドバイスを与える相談役として関わる話があったそうですが、同氏によると「ディズニーは自分の脚本について快く思わなかった」とのことで、作品には直接関わらないクリエイティブ顧問を務めることになりました。ただし、ルーカス氏自身はスター・ウォーズがフランチャイズとして継続していくために、自分の手を離れることはある程度予想していたそうです。
ルーカス氏は「私がスター・ウォーズの新作に関与しないことはわかっていました。おそらく私が新作でやりたいことは、作品だけでなく自分自身を不幸にしてしまうでしょう。それだけではなく、JJの作品に対するビジョンも台無しにしてしまいます」と話しています。また、インタビュー内ではいまだに「スターウォーズ/フォースの覚醒」を鑑賞していないことが明らかになっており、「いつか見ることになりますが、JJが作り上げたスター・ウォーズを見ることは、僕にとって子どもの結婚式を見るようなもの」と発言。
インタビュー内でルーカス氏の私生活について話が及んだとき、ルーカス氏の口から「2000年からインターネットの使用を避けている」という驚きの事実が判明しました。FacebookやTwitterといったSNSだけでなく、メールの使用まで避けているとのことです。
ルーカス氏がインターネットの使用を避けだした2000年は、「スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス」が公開されたちょうど1年後に当たり、同タイトルは「エピソード6/ジェダイの帰還」から16年ぶりに公開されたということもあり、新旧のファンを巻き込んで世界的にヒットしました。しかしながら、旧シリーズのファンの中にはエピソード1を批判する人が多くいたのも事実であり、制作者とファンの対立をテーマにしたドキュメンタリー映画「ザ・ピープルVSジョージ・ルーカス」が作られるほど。映画の批評サイトのRotten Tmatoesでは10点満点で平均6点というシリーズ史上で最低の評価が下されています。
By Peter Taylor
ルーカス氏がエピソード1に関するインターネット上での批評を知っているかどうかはわかりませんが、インターネットを使用する理由について「批評する人たちを避けているわけではありません」と話しています。新作の「スターウォーズ/フォースの覚醒」も、エピソード1と同じように過去のシリーズと比べられることを避けるのは難しく、過去シリーズのファンを納得させるような内容でない限り、J・J・エイブラムス監督も大きな批判の対象になる可能性があります。
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