モバイル

iPhone 6s/6s PlusのカメラセンサーはライバルとなるAndroidスマホに劣ることがベンチマークで判明


2015年9月にAppleがリリースした新型「iPhone 6s」は、メインカメラのセンサーが12メガピクセルに進化し、4Kムービーの撮影も可能になるなどカメラ機能が大幅にパワーアップしています。しかし、カメラのセンサーとレンズの性能を数値で評価する「DxOMark」が公開したベンチマーク結果によると、iPhone 6sのメインカメラセンサーの総合評価は前モデルのものと全く同じ点数になっており、一部のAndroidスマートフォンに劣ることが判明しています。

Apple iPhone 6s vs competition - DxOMark
http://www.dxomark.com/Mobiles/Apple-iPhone-6s-review-Solid-and-compelling-performance/Apple-iPhone-6s-vs-competition

DxOMarkによるスマートフォンカメラセンサーの総合評価をスコアで示したグラフが以下のもの。トップはソニーのXperia Z5の「87」で、次点でSamsungのGalaxy S6 edgeの「86」がランクイン。iPhone 6sは前モデルのiPhone 6と同評価の「82」となっています。Motorolaの新型フラグシップモデルである「Moto X Style」やGoogleの「Nexus 6P」よりも総合評価が低くなっており、「iPhone 6sよりも優れたカメラを持っていながらはるかに安い」とDxOMarkはコメント。


DxOMarkはiPhone 6sのカメラセンサー評価で、「Appleの技術はノイズを競合レベルにまで減らせていません」と指摘。優れた点としては、「露出」「オートフォーカス」「ホワイトバランス」を挙げています。ただし、総合評価はiPhone 6と同じ点数になっており、「利点と欠点が前モデルから変わっていない」とDxOMarkは評価しています。なお、センサーのベンチマークとは関係ないものの、前モデルのiPhone 6と比較して「フラッシュがとても明るくなった」とDxOMarkはコメントしています。


iPhone 6sのカメラセンサー評価の詳細は以下のページで見ることができます。「オートフォーカス」や「露出」などの評価が高く、「ノイズ」「テクスチャー」の評価が低めです。

Apple iPhone 6s review: Solid and compelling performance - DxOMark


なお、DxOMarkは「全体として、AppleのiPhone 6sは良いバランスのパフォーマンスを維持しており、最高級のユーザーエクスペリエンスを提供してくれます。しかし、前モデルのiPhone 6からアップグレードしたかのように見えるものの、説得力のある要素を見つけられない」とコメントしています。

この評価に対してZDNetは、カメラのイメージ・センサーはあくまでカメラの一部分であり、ソフトウェア処理でより良い写真に仕上げることも可能とコメント。さらに、ベンチマークテストでのセンサー評価が、実際に撮影した際の写真の仕上がりに影響するわけではないので、iPhone 6sで撮影した写真の善し悪しは語れない、と主張しています。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
「iPhone 6s」&「iPhone 6s Plus」速攻フォトレビュー、新色ローズゴールドはこんな見た目 - GIGAZINE

iPhone 6sのカメラ性能を歴代iPhoneシリーズと比較するとこうなる - GIGAZINE

iPhone 6sで新たに搭載された「3D Touch」はこうやって使うよレビュー - GIGAZINE

iPhone 6sなどのCPUがサムスン製だとTSMC製よりバッテリーがもたない、確認する方法はコレ - GIGAZINE

iPhone 6s/6s Plus・iPad Proと競合機種のスペックを表で比較してわかることまとめ - GIGAZINE

バッテリー減&増量と引き替えに「3D Touch」を得たiPhone 6sの中身はどうなっているのか? - GIGAZINE

in モバイル,   ハードウェア, Posted by logu_ii

You can read the machine translated English article here.