Chromeの通知センターは「誰も使っていない」ので廃止されることが決定
Google Chromeではアプリや拡張機能からのプッシュ通知を表示する「通知センター」という機能が存在するのですが、この機能は誰にも使われていないようなので、「最新版では削除する」とChromeの開発チームがひっそりと発表しています。
Chromium Blog: Streamlining Notifications on Desktop
http://blog.chromium.org/2015/10/streamlining-notifications-on-desktop.html
Chromeがウェブページからのプッシュ通知に対応したのは2015年の春からです。しかし、Chromeの通知機能自体はそれほど新しいものではなく、Chromeアプリや拡張機能からのプッシュ通知には2010年の時点で対応していました。2010年に追加されたプッシュ通知機能は、PCの画面上に通知が表示はされるものの、見逃してしまうことも多かったようで、これを改善するために2013年に作られたのが最新の通知をいつでもチェックできる「通知センター」でした。
例えばWindows PCの場合、タスクバーに表示されているこんな鈴アイコンをクリックすると……
通知センターが表示されました。例えばAndroid端末でGoogle Nowを使っている場合、通知をChromeの通知センターからも確認できるようになります。
しかし、開発チームによると通知センターをわざわざ開いて通知を確認しているのはごく少数のユーザーだけだったそうです。そこで、Chromeをシンプルなソフトウェアとして保つために、Windows・Mac・Linux版のGoogle Chromeでは次のリリース時から通知センターを削除することを決定した模様。
これまで通知センターにのみに送られていた通知はエラーとして返されることとなり、通知センターと紐付けられていたAPIも動作しなくなるそうです。ただし、通知センターがなくなるだけで、Chromeの通知機能自体はそのまま残る模様。
なお、Chrome OSでは引き続き通知センターが使えるそうです。
・関連記事
「Google Chrome 46」安定版リリース、セキュリティ問題の修正が24件 - GIGAZINE
ブラウジング時のメモリ消費量削減など、Google Chrome 45で投入された改善いろいろまとめ - GIGAZINE
GoogleChromeがウェブページ上にあるメイン以外のFlashコンテンツを停止する機能を公開 - GIGAZINE
・関連コンテンツ