Appleの電気自動車は2019年リリースで、Googleとは異なり自動運転車ではない可能性

By Eric Kilby

「Appleが独自に自動車を開発中」という噂があちこちから噴出していますが、2015年2月にあのウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が「Appleが電気自動車を開発中である」と報道、さらにはBloombergが「Appleの参入時期は2020年」と報道したことで、その信憑性は徐々に高まってきています。そんな中、9月21日にWSJがAppleの自動車開発に関する新たな情報を明かしました。

Apple Targets Electric-Car Shipping Date for 2019 - WSJ
http://www.wsj.com/articles/apple-speeds-up-electric-car-work-1442857105

WSJ: Apple is building an electric car - and it's coming in 2019
http://www.neowin.net/news/wsj-apple-is-building-an-electric-car---and-it039s-coming-in-2019

Apple aims to finalize an electric car by 2019, Wall Street Journal says | Ars Technica
http://arstechnica.com/apple/2015/09/apple-aims-to-finalize-an-electric-car-by-2019-wall-street-journal-says/

Appleの自動車開発プロジェクトのコードネームは「Titan(タイタン)」として知られており、既にAppleには同プロジェクトに参加しているメンバーが600人程度存在するとのこと。このプロジェクトメンバーの中には自動車業界からAppleに転職してきた一流の業界人たちも含まれています。

実際にプロジェクトタイタンのキーパーソンと考えられているメンバーは以下の記事にまとめられており、自動車業界で働いた経験のあるメンバーが多数そろっていることが分かります。

Appleの自動車作りを方向付けることになりそうな6名のキーパーソンたち - GIGAZINE

また、独自開発の自動車のために走行試験場とAppleが交渉中であることも明らかになっています。

Appleが自動車の開発用に広大な走行試験場と交渉していることが判明、走行開始は近い可能性も - GIGAZINE

WSJが新たに得た情報によると、Appleが開発している電気自動車はGoogleの自動運転車とは異なり、自動運転機能が搭載されていない可能性がある模様。ただし、自動運転車の開発を完全に諦めているというわけではなく、長期的なロードマップの中には自動運転システムの開発が含まれているものの、最初は自動運転機能が搭載されていないものをリリースする可能性がある、ということのようです。

さらに、Appleは開発中の自動車のリリース時期が2019年になることを社内に向けて発表しており、プロジェクトの規模を拡大するために人員規模を3倍まで拡大することを許可したことも明らかになっています。

なお、The Guardianは「Appleは現在カリフォルニア州の役員と自動運転車に関する協議を行っている最中」と報じており、リリース時期は不明なもののAppleが自動運転システムの開発に取り組んでいることは間違いなさそうです。また、Appleが自動車開発に取り組んでいることが真実だとすれば、「交通業界にとって、最も重要な瞬間のひとつになるかもしれない」とモルガン・スタンレーのアナリストはコメントしており、その影響力の大きさがうかがえます。