9万円のiPhone 6s、部品原価は3万円以下と判明

新しいタッチ技術「3D Touch」を搭載する「iPhone 6s/6s Plus」が発表され、多くのAppleファンが発売を待っている段階ですが、早くもiPhone 6sのパーツ原価がメリルリンチによって算出されています。

iPhone 6S component costs by model - Business Insider
http://www.businessinsider.com/iphone-6s-component-costs-by-model-2015-9

Business Insiderが公開した、メリルリンチによる歴代iPhoneの部品ごとのコストはこんな感じ。iPhone 6s(64GBモデル)の部品代合計は234ドル(約2万8200円)で、iPhone 6比で28.2ドル(約3400円)アップでiPhone 6 Plusよりも高いパーツ原価となっています。

iPhone 6s(64GBモデル)のパーツコストは、SoCやメモリなどの半導体部品が127.2ドル(約1万5300円)、ディスプレイやバッテリーなどのコンポーネントが73.8ドル(約8900円)、アルミ筐体などその他のパーツが33ドル(約3980円)と大きく分類できます。Business Insiderによると、半導体部品のさらに細かい内訳は、新型SoC「A9」プロセッサが25ドル(約3010円)、指紋認証やNFCなどのセンサー類が22ドル(約2650円)、64GBのストレージ用フラッシュメモリが20ドル(約2410円)とのこと。

アメリカでのiPhone 6s(64GBモデル)の販売価格は749ドル(約9万0300円)なので、「iPhone(64GBモデル)を1台売ることで515ドル(約6万2100円)もの利益を上げている！」というのは、iPhoneの製造コストや宣伝広告費や開発コストなどが含まれていないので正確ではありません。しかし、世界のスマートフォン市場の利益の92％を独占するAppleにとって、iPhoneがドル箱の存在であることは間違いなさそうです。

なお、日本のApple StoreでのiPhone 6s(64GBモデル)の価格は9万8800円(税別)となっています。