白熱のツール・ド・フランス2015年大会の様子を車載GoProで捉えた迫力の映像が公開

2015年7月4日に開幕した世界最大の自転車ロードレース、ツール・ド・フランス2015年大会はイギリスのクリス・フルーム選手の自身2度目となる総合優勝で幕を閉じました。今年も各ステージでは激しい争いが繰り広げられたわけですが、そんなライダーたちの戦いの様子を自転車に取り付けたGoProで捉えたムービーが公開されています。

GoPro: Tour de France 2015 - Best of Stages 1-7

遠浅の海にそびえ立つモン・サン＝ミシェルの塔。ツール・ド・フランスは、フランスを主な舞台に約1か月にわたって繰り広げられる自転車レース。このムービーでは、第1ステージから第7ステージまでの映像がまとめられています。

2015年大会は、オランダ・ユトレヒトで開催された第1ステージ・個人タイムトライアルで幕を上げました。スタート前のウォームアップを行うエティクス・クイックステップ所属のライダー。ハンドルの下にはGoPro HERO4がセットされています。

スタート位置につく各ライダー。集団スタートなので、どうやら第1ステージではなさそう。緑のジャージのアンドレ・グライペル(No.75)やミケーレ・スカルポーニ(No.7)の姿が見えます。

なぜかカメラは第1ステージ、個人TTのスタート台に後戻り。ここから長いツールの始まりです。

スタート台を上から見た様子。

多くのカメラに囲まれ、個人TTがスタート！猛然とダッシュして最速のタイムを狙います。

ものすごい勢いで過ぎてゆく風景。この日のステージを制したBMCレーシングチームのローハン・デニスは、ツール・ド・フランス個人タイムトライアルの歴史で、最も速い平均時速55.446kmをマークしました。

白地に5色のストライプをあしらったマイヨ・アルカンシエルに袖を通す世界王者、ミカル・クヴィアトコウスキーの姿。

アージェードゥゼールのライダーに幅寄せしてプレッシャーを与えているのは、BMCレーシングチームのフィリップ・ジルベールでしょうか。

観客スレスレで繰り広げられるレース。

道路脇に置かれた赤白の障害物を見つけ、ハンドサインで後続に注意を促すゲラント・トーマス(No.39)。

しかし集団の中に入っていると注意が行き届かず、接触・落車するライダーもいます。

1か月にわたるツールでは、さまざまな天候に見舞われることも。雨でもレースは続きます。

第5ステージでは、ぬれた路面で大落車劇が発生。

前方の落車をよけきれず、多くのライダーが巻き込まれました。

これに即座に対応したのが、チームメカニックの面々。交換用のタイヤホイールを手に駆け寄ります。

第3ステージでは、レースが一時中断するほどの落車が発生。現場は落車に巻き込まれたライダーばかりでまさに惨状。

しかし、すぐさま修理を終えてライダーは走り出します。

第4ステージでは石畳を走るルートが設定されていました。右に映っているのは、砂埃をあげながら疾走するイヴァン・バッソ(No.42)。

ステージ中盤では、ライダーに補給食が入ったサコッシュを手渡すチームスタッフの姿も。すごいスピードで走り去る相手にサコッシュを渡すのは至難の業。

集団内では、サポート役のライダーから前を走るライダーにボトルを手渡すシーンも。

ツールの迫力を伝えるため、オートバイに乗ったカメラマンが集団に入ってくることもあります。

ゴール前では熾烈なスプリント勝負が繰り広げられます。左肘でライバルをけん制するのはティンコフ・サクソに所属するペーター・サガン。本大会では2位に5回、3位に2回入るも、ついにステージ優勝はならず。

ガッツポーズで第6ステージを制したのは、エティクス・クイックステップのゼネック・スティバール。自身初となるツールでのステージ優勝を遂げました。

ライダー目線ならではの映像を捉えたGoProによる迫力のムービーでした。第8～第14ステージの様子を収めた以下のムービーでは、クリス・フルームやマーク・カヴェンディッシュといったライダーの姿を見ることができます。残る最終ステージまでの映像が登場することも楽しみにしたいところです。

GoPro: Tour de France 2015 - Best of Stages 8-14 - YouTube