レビュー

小型・軽量化したボディで手軽にフルHDムービーが撮れる「GoPro HERO4 Session」を使ってみた


小型アクションカメラ・GoProシリーズに新たに加わったのが、シリーズ最小・最軽量でキューブ型ボディの「GoPro HERO4 Session」です。ただデザインが変わっただけではなく、ボディについているボタンの数がわずか2つに減少し、さらに手軽に使えるようになったので、実機を借りて「GoPro HERO4」と並べてみたり、外へ連れ出してみたりしました。

この「GoPro HERO4 Session」で撮影したママチャリでの走行ムービーはこんな感じです。

「GoPro HERO4 Session」を装備したママチャリで安威川堤防を走行 - YouTube


◆開封・外観チェック
GoProシリーズはそのままディスプレイできそうな箱に入っていますが、それはGoPro HERO4 Sessionも同じ。下の方に付属品などが入った箱がついていて、その上にケースに覆われる形で本体が取り付けられています。


本体のほかに、マウント用のフレームやバックルなどが入っています。


パコッと上の透明ケースを外すと、箱に固定された「GoPro HERO4 Session」のキューブ型ボディとご対面。「このまま使えそう」という印象を受けますが、実際、この箱の上に固定したままで撮影することももちろん問題なくできます。


背面側はこんな感じ。ボタンはここで見えている天面の「シャッター/セレクト」ボタンと、背面の下寄りにある黒い「インフォ/ワイヤレス」ボタンの2つだけ。


ボディの向かって右側にあるツメを後ろ(ボディ後部側)に引っ張ると……


Micro-USBポートとmicroSDカードスロットが現れます。GoPro HERO4まではMini-USBポート搭載だったため、GoPro用のMini-USBケーブルを確保しておく必要がありましたが、これならスマートフォンと同じMicro-USBケーブルで充電できるので、かなり助かります。なお、このフタ部分は防水パッキンがついていてきっちり閉まるので、従来モデルよりも防水性能が高められています。


microSDカードは裏側(端子のある側)を上にして、斜め下に差し込みます。キューブ型なので、まっすぐ差し込むだけのスペースを作れなかったのだと思いますが、それだけ小型化されているともいえます。


なお、箱の内容物はこんな感じです。


1つ前の機種である「GoPro HERO4 シルバー」(右)と並べてみると、タテ・ヨコとも小型になっていることがわかります。


厚みは増えていますが、キューブ型なので「ごつい」という印象はまったくありません。


重さも「GoPro HERO4 シルバー」が81g(microSD含む)なのに対して……


「GoPro HERO4 Session」は72g(microSD含む)。最小・最軽量を実現しています。


とにかくなにか撮影してみたいという時には被写体に向けてシャッターボタンを押すだけで電源が入り、「ピピピッ」という音とともに録画が始まります。もう一度シャッターボタンを押せば「ピッ……ピピピピピピピッ」と先ほどとは異なる長めの音が鳴って録画が終わり、自動的に電源がオフになります。デフォルトだと1080p/30fpsでの撮影です。

「GoPro HERO4 Session」シャッターボタンを押してムービー撮影開始 - YouTube


シャッターボタンを3秒長押しすると低速度撮影(タイムラプス撮影)が始まります。デフォルトだと解像度は8メガピクセルで0.5秒に1枚撮影されます。止めるときはムービーと同じく、シャッターボタンを押すだけでOK。

「GoPro HERO4 Session」シャッターボタンを3秒長押ししてタイムラプス撮影開始 - YouTube


「インフォ/ワイヤレス」ボタンを押すと現状が表示されます。たとえば、64GBのmicroSDカードが空の状態だと、ムービーは5時間11分撮影可能。


タイムラプス撮影だと41時間分撮影ができるようです。


さらにボタンを押すと「APP」の文字。アプリへの接続などはここから行います。


◆セットアップ
前述のように、撮影するだけなら本体のボタンを押すだけでOKなのですが、どういう角度で撮れているのかわからないと困るので、プレビューは見たいところ。また、カメラの各種設定も行いたいので、Android/iOS/Windows Phone向けの「GoPro App」を入れておくのは必須です。今回はAndroid端末のNexus 9にインストールすることにしたので、Google Playで「GoPro App」を検索してインストール。


「同意する」をタップ


ダウンロードとインストールが終わったら「開く」をタップ


アプリの起動画面はこんな感じ。まずはカメラとの接続設定をする必要があるので、「CONNECT YOUR CAMERA」をタップ。


「HERO4 SESSION」をタップ


接続対象のカメラがモバイル端末と初めて接続するかどうかを聞かれます。これはカメラの名前と接続用パスワードを設定するためなので、一度設定が終わったあとのペアリング時は「No」をタップして進めばOKですが、初回のみ「YES」をタップ。


画面の指示に従い、カメラ本体の「インフォ/ワイヤレス」ボタンを何度か押して「ADD NEW」という表示が出たらシャッターボタンを押し、さらに「APP」と書かれた画面でシャッターボタンを押して、カメラをペアリングモードにしたら、アプリに戻って「CONTINUE」をタップ。


カメラはペアリングモードになるとアプリ上で表示されているように、「PUT APP IN PAIRING MODE」という文字が出てきて……


ペアリング待ちの残り時間とPINコードを交互に表示し始めます。


続いて、カメラの名前とパスワードを入力し、「CONTINUE」をタップ。この名前とパスワードはあとから変更することが可能ですが、パスワードがないと他の端末とのペアリングができなくなるため、どこかにメモしておいてください。


参考までに、2度目以降のペアリング時には、このようにパスワードだけを入力する画面が表示されます。


最後に、カメラ本体に表示されているPINコードをアプリに入力して……


「PAIR」をタップ


これでペアリングが完了。カメラに写っているもののプレビューが表示されました。


◆GoPro App
カメラ接続時の基本画面はこんな感じで、左上の「Session02」の部分は先ほど設定したカメラの名前。その下は現在の撮影設定で「1080/30/W」は1080p・30fps・画角がワイドということ。プレビュー画面の下には録画時間と録画残量、さらに赤枠で囲った部分に「カメラロール」「シャッター」「撮影モード」「設定」の4つのアイコンがならんでいます。


「カメラロール」では、撮影済みのムービーや写真をチェックできます。


「シャッター」は本体のシャッターボタンと同じく、タップすると録画・撮影を行います。ただし、何も撮影していないときはプレビューが表示されますが、ムービー撮影中はプレビューの表示はありません。


「撮影モード」は、ムービー撮影・ループビデオ撮影・写真撮影・タイムラプス撮影・連写を切り替えるアイコン。それぞれどんな解像度・フレーム数で撮影するかは「設定」で行います。


最後が「設定」で、それぞれの撮影に関して解像度・秒間フレーム数(fps)・スポットメーターなどを行います。


たとえば、ムービーだと解像度は1440(1920×1440)・1080 SuperView(1920×1080)・1080(1920×1080)・960(1280×960)・720 SuperView(1280×720)・720(1280×720)・WVGA(848×480)から選択可能。


タイムラプス撮影の撮影間隔は1枚につき0.5秒・1秒・2秒・3秒・10秒・30秒・60秒。


また、撮影開始・終了時のビープ音も音量を下げたりオフにしたりすることができます。


たとえば、車のダッシュボードにGoPro用のカメラマウントを固定しておくと、常に撮影する範囲は同じになるので、撮影時にはスマートフォンがなくてもシャッターボタンさえ押せばOKで、非常に簡単に車載動画が撮影できます。以下の2本のムービーはその一例です。

「GoPro HERO4 Session」で撮影した夜の万博外周道路 - YouTube


「GoPro HERO4 Session」で撮影した朝の万博外周道路 - YouTube


従来のGoProを持っていても、「GoPro HERO4 Session」の小ささには思わず「おおっ、小さい」と感動を覚えるほど。重さでいうとわずか10g弱の軽量化ですが、しかし大きな軽量化・小型化だったことは間違いありません。「GoPro HERO4 シルバー」などで可能だった4Kムービーは撮影できなくなっているものの、フルHD(1080p)は撮れるので、よほど高画質にこだわらなければ大概の用途はクリアできるはず。さらに、外付けの防水ケースがなくても、本体のみで10m防水に対応しているのも嬉しいところで、コンパクトさと相まって、これまで以上に使い勝手が向上しています。

GoPro HERO4 Session: So small. So stoked. - YouTube


「GoPro HERO4 Session」は公式オンラインショップにて5万2000円で販売中です。

GoPro - HERO4 Session - So small. So stoked.
http://jp.shop.gopro.com/APAC/cameras/hero4-session/CHDHS-101-master.html

また、2015/11/14 16:12時点では、Amazonでは10%引きの4万1000円台となっていました。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
4K撮影を新型「GoPro HERO 4」のブラックとシルバーでしてみたよレビュー - GIGAZINE

野生のサメにGoProをつけてサメと一緒に泳ぐ感覚に没入できる4Kムービー「GoPro: Hammerhead Fin Cam in 4K」 - GIGAZINE

GoProを使って国際宇宙ステーションの船外から地球を撮影した美麗な映像 - GIGAZINE

スーパーマンにGoProを持たせたら爽快すぎる映像を撮影してきてくれました - GIGAZINE

GoProを高度4kmから落としたりバイクで踏みつけまくったりするとどうなるのか? - GIGAZINE

GoProが360度VR映像作成ツールの「Kolor」を買収、実際の動画はこんな感じ - GIGAZINE

GoProを16台も使って360度撮影するとんでもない装置がVR向けプラットフォーム「Google Jump」とともに明らかに - GIGAZINE

in レビュー,   ハードウェア,   動画, Posted by logc_nt

You can read the machine translated English article here.