レビュー

4K撮影を新型「GoPro HERO 4」のブラックとシルバーでしてみたよレビュー


数々のエキサイティングなムービーを可能にしてきたGoProは、4K/30fps撮影が可能な「GoPro HERO 4ブラックエディション」と本体内に液晶ディスプレイを内蔵した「GoPro HERO 4シルバーエディション」、そして激安エントリーモデル「HERO」の3機種を一挙に発表しました。このうち、従来モデルを正常進化させて既に発売済みの「HERO 4シルバーエディション」と、記事作成時点では発売日未定の「HERO 4ブラックエディション」を一足先に借りることができたので、実際にどのような映像を撮影できるのかいろいろ試してみました。

HERO4/HERO3+/HERO 製品情報 GoPro NIPPON ゴープロ 日本総代理店
http://www.gopro-nippon.com/product/specifications/index.html

今回借りることができた2台の新型GoPro。左がGoPro HERO 4ブラックエディション、そして右で背面の液晶パネルを見せているのがGoPro HERO 4シルバーエディションです。なお、今回の実機は検証用に用意されたもののため本体上部に白いシールが貼られていますが、これはもちろん市販品には付いていないものです。


違いとしては、ブラックの方は4K撮影時に30fpsで撮影でき、シルバーは4K撮影時は15fpsまで。また、ブラックは1080p撮影時には120fpsまで上げられますが、シルバーは60fpsまで。ただし、シルバーの方はタッチ液晶ディスプレイが内蔵されており、ブラックの方は別売となっています。なので、単純にハイスペックなものが必要で過去のGoProシリーズで慣れているのであれば問答無用でブラック、液晶ディスプレイを多用するのであればシルバー、という感じです。ほかにもブラックの方が最大60Mb/sのビットレートで、シルバーが最大45Mb/sであったり、撮影する画質によって画角とfpsの組み合わせがブラックの方が上であったり、ブラックは外部マイク対応であったり、細かい部分の差があります。


GoProを使うと高度4万メートルの成層圏から音速突破でフリーフォールするシーンや、溶岩がドロドロに溶けた火口に近づくシーンを撮影することが可能ですが、そんなおそろしいチャレンジの様子やサイクリングなどのアクティビティのムービーはこの際GoProの公式チャンネルにお任せすることにして、今回はもっと身近なシーンでの使い方に絞っていろいろ撮影して使い勝手を体感してみることにしました。

まずは、GoPro HERO 4ブラックエディションを使って飛行機が着陸してくるシーンを4K画質で撮影してみたムービーがこちら。YouTube画面右下の歯車マークから「2160p 4K」を選択すると最高画質での再生が可能ですが、マシンによっては対応しきれないこともあるほど。超広角アングルで撮影しているため、通常のカメラでは収まりきらない被写体でもバッチリと撮影することができました。

GoPro HERO 4 Black Editionで飛行機の着陸を間近で4K撮影してみた・その1


ムービーの一部をキャプチャした画像がこちら。なお、右下に映り込んでしまっているのは撮影時に本体を支えていた指の一部。


さらに一部をトリミングしてみました。クリックすると縮小していないオリジナルサイズが表示されます。若干のザラつきはどうしても見受けられるものの、細部がはっきりと見分けられるのは4K画質ならではのメリットと言えそう。


同じブラックエディションを使い、今度は1080p・120fps画質という大解像度・超高速で撮影したムービーがこちら。YouTubeの仕様のため120fpsをそのまま再生することはできないので60fpsに変換してありますが、スピードを4分の1にしたスロー再生部分でその性能が発揮され、強い風でたなびく旗が途中でヌルヌルとした動きに変わるのがわかります。

GoPro HERO 4ブラックエディションで撮影した1080p・120fpsムービーの滑らかさ


2台のGoPro HERO 4を並べてみました。向かって左がGoPro HERO 4ブラックエディション、右がGoPro HERO 4シルバーエディションですが、前面のデザインは共通となっています。


◆GoPro HERO 4ブラックエディション
GoPro HERO 4ブラックエディションの本体はこんな感じ。本体サイズは59×40.5×30mmで、重量は88グラム。先代モデルと本体サイズは共通ですが、液晶ディスプレイの周囲が黒くデザインされ、2つあったLEDインジケーターが液晶の横に移動しています。


背面部は、拡張用の「HEROポート」があるだけのシンプルなデザイン。先代のGoPro HERO 3では内蔵バッテリーの取り出し口が背面にありましたが、GoPro HERO 4では底部に変更されています。


底部にはバッテリーケースのカバーが見えます。


本体底部から入れるタイプに変更されたことによって、拡張パックを背面に付けていてもバッテリーを交換可能に。地味な変更ですが、朝から晩まで外で使い倒すなどというヘビーな使い方をするときには非常にお役立ち。


向かって左側の側面には、「設定/タグボタン」を配置。これは旧モデルから共通のデザイン。


そして右側のカバーを開けると、HDMI出力端子やMini-USB 端子、microSDカードスロットがレイアウトされていました。


旧型となったGoPro HERO 3と並べてみるとこんな感じ、左側が「3」、右側が「4」です。ディスプレイ部が大きく異なりますが、外形やサイズは同一となっています。


◆GoPro HERO 4シルバーエディション
HERO 4シルバーエディションの外観上の特徴は、背面に内蔵された液晶タッチディスプレイ。以前のモデルだとバッテリーの出し入れを背面から行っていたのが底部になったことで実現した新しい形というわけです。


追加のディスプレイなしにリアルタイムで映像を確認できるようになったのが一番うれしいポイントですが、リプレイ機能はもちろん、画面をタッチして各種設定が可能になっているので使いやすさが飛躍的に向上しており、拡張パックを付けなくてもできるので持ち運ぶ際の利便性が劇的にアップ。


GoProはスマホアプリと連携させれば背面ディスプレイがなくても画角などを見ながら調整できるのですが、それだとバッテリーがガンガン減っていくのに加えて、やはりタイムラグが少しあるので、このような背面ディスプレイが最初から内蔵されているというのはかなりメリット大。


タッチディスプレイを操作してみるとこんな感じ。画面ロック解除→撮影モードをムービー、静止画撮影、バーストモードに切り替え→動画設定画面→撮影したムービーのリプレイと操作しています。動作はサクサクとしているので、実際の撮影時にもストレスを感じることはなさそうでした。

GoPro HERO 4シルバーエディションは背面のディスプレイで設定や撮影の確認が可能


実際に撮れている映像を確認できるため、撮影時の安心感は飛躍的に向上しています。慌ててスイッチを押して撮影を開始したような場合でも、画面のブレを最小限に抑えて確実にターゲットをフレームの中に捉えることができるはずです。

GoPro HERO 4シルバーエディションでとっさに飛行機の着陸を撮影


次に撮影に訪れたのは、知る人ぞ知る新幹線の撮影スポットである阪急電鉄京都線上牧駅のホーム。GoProっぷりを最大限に活かした臨場感のある画を撮ってみよう、というわけです。


ホーム北端で三脚に装着したGoProをセットしてみました。


三脚を持ち上げて使用するような場合、スマホのGoProアプリで確認しようとすると片手にスマホ、もう片手に三脚ということになって不安定極まりないというか非常に無理がある感じになってしまうのですが、HERO 4シルバーエディションなら背面で映像を下から見上げながらなんとか確認できるので、こっちの方が劇的にラク。


日が沈み、辺りが夕方から夜に入りかけた時間帯に撮影したムービーがこちら。さすがに画面にはノイズがのってしまいますが、映像がボケたりブレたりすることはほとんどなく、このあたりも地味に進化していることがわかりました。

GoPro HERO 4ブラックエディションだと日没後でもそれなりに撮影が可能


なお、2015/11/14 16:21時点ではGoPro HERO 4シルバーエディションは税込約4万6000円台、GoPro HERO 4ブラックエディションは約6万円で販売中となっており、それぞれの製品とも、付属品の違う「アドベンチャー」パッケージと「サーフ」パッケージを選択することが可能になっています。

Amazon.co.jp: 【国内正規品】 Go Pro ウェアラブルカメラ HERO4 シルバーエディション アドベンチャー CHDHY-401-JP: カメラ・ビデオ


Amazon.co.jp: 【国内正規品】 Go Pro ウェアラブルカメラ HERO4 ブラックエディション アドベンチャー CHDHX-401-JP: カメラ・ビデオ

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in レビュー,   ハードウェア,   動画, Posted by darkhorse_log

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