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Googleの「ぬいぐるみ」に関する特許に潜む子どものプライバシーへの懸念

By Francois de Halleux

広告戦略のための無料送迎タクシー新しいトラックパッドのデザインなど、これまで数々の特許を取得してきたGoogleが申請中の新しい特許が公開されました。公開された特許は子ども向けのぬいぐるみに関するもので、双方向で対話できるほかに、ユーザーがぬいぐるみを介してテレビやオーディオといった電子機器を操作できる内容になっていますが、専門家の中には、その機能が持つプライバシー侵害性を危惧する人もいます。

Patent Images
http://pdfaiw.uspto.gov/.aiw?PageNum=0&docid=20150138333

Google patents 'creepy' internet toys to run the home - BBC News
http://www.bbc.com/news/technology-32843518

2012年に申請されていたという特許は、内部にカメラ・マイク・スピーカー・モーターなどを搭載したぬいぐるみに関するものです。公開された特許によると、ぬいぐるみはユーザーの動きや声を感知し、その内容をサーバーを介して分析し家庭内にあるテレビやDVDプレイヤーといったメディアデバイス(機器)に送信するとのこと。つまり、対話可能というだけではなく、リモートコントローラーのような機能も搭載しているというわけです。


公開された特許には左からユーザー、ぬいぐるみ、メディアデバイス、サーバが並べられた図が公開されていて、ユーザーからのボイスコマンドをぬいぐるみが受け取りサーバに発信。メッセージをサーバが分析しぬいぐるみに返信し、その内容をメディアデバイスに送信するという流れがよくわかります。


Googleは特許の中で「子どもの興味を引きつけるため、ぬいぐるみはかわいい必要がある」と記述しています。特許に描かれているぬいぐるみは「うさぎ」と「テディベア」の形をしており、目にカメラを、口にスピーカーを、耳にマイクを搭載。また、顔や手、足の部分にはモーターが入っていて、ユーザーを見つめたり、頭を下げてお辞儀をしたり、手で頭をかいたりなど、動作をとることが可能です。


対話可能で、しかも動くという表現が加わることで、子どもが喜びそうなデバイス見えますが、デバイスが抱える問題点を指摘する専門家もいます。監視社会からプライバシーを守るために発足したBig Brother Watchという機関のEmma Carr氏は「ユーザーの会話や行動のログがサーバに記録されるのは、プライバシーに問題がある」と指摘します。

Carr氏によると、子どもはプライバシーが保護された環境下で自由に遊ぶ必要があり、その子どものプライバシーを脅かすという点で、Googleのぬいぐるみは気味が悪いと言わざるを得ないとのこと。

By Lars Plougmann

Googleが提供する製品とプライバシーは切っても切り離せない問題で、ウェブ上の情報を削除する「忘れられる権利」や、他人に気づかれることなく写真やムービーを撮影する「Google Glass」など、多くの問題が取りざたされてきました。

なお、イギリスのBBCがぬいぐるみに関してGoogleの広報に連絡をとったところ、Googleは研究者が発案したさまざまなアイデアに関する特許を申請しており、ぬいぐるみもその1つに過ぎず、製品化されるかどうかは未定であるとコメントしています。

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in ハードウェア, Posted by darkhorse_log

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